第5章入ります~♪
5-1天花は起き上がる。「夢・・・」天花は立ち上がる。庭に天花は出て空を見上げる。 “止めて”優しい笑みを作って消えた結漣 “止まれない” 空しいこの世界、と夢斗は言っている。「天花こないね」唯香は紅珠の攻撃で焦げた襖を直している。「・・・そうだな」月は頷く。「ったく、周囲に気を張っておくことだな」夜を小突いて龍伯は言う。「はい」夜は反省しているように返事をしている。「女の子に暴力を振るわない!龍伯」星は龍伯を見る。「って・・・虎雄は?」星は見回す。「砂樹にこれからすむところの掃除に借り出された」龍伯は呟く。「願復元」焦げて燃えていた襖が綺麗に復元された。心なしか燃やされる前より綺麗になっている。振りかえると天花が手をかざしている。「おはよ」天花は言う。「此処がこんなになったの私のせいだし」天花は言う。「まだきついんじゃない??その様子だと」星は見る。「ん?大丈夫だいじょーぶ」天花は笑う。「およ、もう来たの?」龍伯を見て天花は言う。「来て悪いのか」龍伯は天花を見る。「うん」天花は頷く。ゴンッ龍伯は柱に頭をぶつける。「・・・嘘、冗談」天花は言う。「御疲れ」唯香は天花を見て言う。「ん・・」天花は頷いて座る。昼になって天花は縁側に座っている。「天花さま」銀髪の男が来た。天花は見上げる。「ん?龍伯?」天花は声を出して空を見る。「昨日は無茶をしたようだな」龍伯は言う。「アレぐらいはいつものこと」天花は言う。「今日はゆっくり休め」天花に龍伯は言う。「そのつもり、虎雄と仲良くね。龍伯も」天花は言う。「分かった。じゃ手伝いに行くか」龍伯は神社から出て行く。道を歩いていると布に包まれた長い棒を持つ黒髪の美少女が入れ違いになる。「アレは・・・気の所為か・・・宝刀 魄灯(はくとう)の気配だったような気が」龍伯は首をかしげる。「・・・気のせいだな」龍伯は再び歩きだす。