[小説の書き方・気づき] カテゴリの記事

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• 修羅場＆よいお年を

  絶賛改稿中です。編集さんと改稿について相談した次の日にすぐに改稿案を出して、ＯＫいただいて、今とりかかっています。〆切りは１月５日。がんばりまーす。もえてます。気合入った作品になるはず。毎年、年末はすべてを片付けて、きちんと迎えられるように、と思うのですが、なかなか思うようにはいきません。去年は、大掃除もきちんと済んで、仕事もほとんど終わっていたのに。来年こそは計画的にいきたいと思います。***********************************今年はいろんな目標をかなえた年でした。といっても、たった３つ、なんですけれどね。今年はかなわなかったけど、来年かないそうな夢もいくつかあります。来年は、今年以上に前進したいと思います。ブログも、これまでどおりぐだぐだ続けていくと思いますが、あんまり意地悪な目で見ないで、気軽に読み流してくださいね。あんまりもの考えずにそのときに思ったことを書き連ねているだけなんで。なんだか、時々、参考となる作品を読んで（読んでくださいといわれたもの含め）、それを元に、自分はこうしなくちゃな、っていうつぶやきや発見を書くこともあるのですが、それを「その作品へのダメ出し、忠告＝えらそう」ととらえてしまう方もいらっしゃるらしくて……。そういうメールもごくたまーにくるのです。そんな恐れ多いことなんてしませんよ、ねえ。そういう偉そうなことをする人は嫌いですし。ただ、右も左もわからない自分が、いろんなものに触れて勉強＆失敗しながら、悪戦奮闘しながら小説を書いていき、少しずつ目標に近づいていっているんだよ、というのが伝わるようにと、自問自答も含めて書いていけたらな、と思ってます。なんだか、大変そうだなあ、でも、少しずつ目標に近づいていってるんだなというのが伝わればうれしいです。もちろん、ちゃんと誤解ないように伝わるよう、楽しんでもらえる文章を書けるよう、ブログのほうも精進したいと思います。ちょっと何か発見があるような、何かを感じられるような短文を書くことができるようになるのが、ブログにおいての目標です。あぁあ、ぐだぐだ書いてきましたが、やっぱり来年の目標もてんこもり、ですね……。まあ、ゆるゆるとそのうちのいくつかをかなえて前進できるように頑張ろうと思います。それでは、みなさんよいお年を。本日帰省するため、戻ってくる１月８日までのお別れです。

  2006.12.30

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• 2月刊＞３月刊に

  ２月刊予定だった作品ですが、ちょっとお話がややこしくなりすぎたので、必要最低限な要素を抽出して大幅に書き直すことになりました。今回、キャラがたっているから出番をたくさん出しましょうという話だったはずの脇役は完削除です。ちょっとキャラが強すぎ、でした。登場人物がみんな濃いとダメなんです。ひっぱられてあれもこれも、と収集つかなくなってしまいます。ライトノベルだとありなのでしょうが。ジュブナイルポルノではＮＧ。大反省、です。フィールドをきちんと意識して、そのフィールドにあわせたモードで書いていかなくちゃなと反省しきりです。いろいろ仕事に追われていたので、ちゃんぽんになってました。私の場合、続き物じゃない場合って、ヒロインは一人のほうがいいみたいです。自分でも気になってはいたのですが、前半は純愛もののエロゲーっぽいノリになってたんですね。意識的にやってみた、というのもあるのですが。いわゆる、最後の最後に一番盛り上がるシーンを持ってくるという書き方をしたのですが、美少女文庫ではこれはＮＧと。ぬるい、となるそうです。かなりきついお言葉もいただきました。さすがにちょっぴり落ち込みましたが、落ち込んでいる暇もないし、シンプルにしたほうが逆に一気に書けてしまうって自分でもわかっているので、不安要素は逆になくなったと思いながら、年始明けに再提出する予定です。実家でも仕事する予定。風邪なんてひいてられませんね。いろいろ勉強になりました。プロット段階で、気になる箇所があったら、ちゃんと、ほんとのほんとに、これでいいですよね？って確認することも大事だなあってことやら、シンプルがベストということやら。フィールドによって求められているものは違うんだということを意識しながら書かなくちゃということやら。他にもいろいろと発見がありました。目からうろこ、精進します。

  2006.12.27

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• 生々しいライブ中継

  ２月刊、と、とりあえず脱稿し、ま、し、たぁあああー。はぁはぁはぁ。な、難産でした。兼業作家みかづきです。なんだか、一冊仕上げていくたびに、難産になっていくような……。これは成長の証なんでしょうか、退化の証なんでしょうか。うーむ。ホントにたった今書き上げて、メールで原稿を編集部に送ったとこなので、まさにライブ中継。生々しいことこの上ありません。ハイ。あ、でも徹夜じゃないんですよ。朝方に、クライマックスの箇所でつまってしまったので、ちょっとだけ寝ました。そして、起きたら、よい見せ方を思いついていたので無事解決。（思いつかなかったらどうするつもりだ……）神様が降りてきてくれたみたいです。よかったよかった。プロット段階のものって、やっぱりあくまでもプロットなので無駄肉が本当に多いんです。そこからそぎ落としたり、キャラがかってに動いたせいで新しいシーンを追加したりと、本文を書きながら引き算、足し算の繰り返し。そのあと、２稿でもやっぱり足し算引き算の繰り返し。これがけっこう神経磨り減るんですよぉ……。しかも今回のキャラは全員暴れんぼうだったため、本当に大変でした。暴れまくった余韻がまだ残りまくっているので、編集さんのコメントを聞きながら、２稿も命かけてやらなければならないでしょう。でも、それも楽しみ。苦しいけれど楽しみ。頑張りますよん。でもその前に、クリスマスを堪能してきます。そういえば、「クリスマス　コース」でぐぐると面白いページがTOPに表示されます。一人でもクリスマスを堪能しつくそうという漢の熱い物語。こういうのって、けっこうしゃれになってなかったりするのですが、この文章を書かれた方はなんだかお人よし。ちょっとふふって笑ってしまいます。レストランで幸せそうなカップルにあてられて、なんだか自分まで幸せになって、最初予定していたゲップ連続を控える、なんてエピソードについほほえんでしまいました。よいクリスマスを。と、その前にちょっぴりもう一仕事。

  2006.12.23

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• ラストスパート！にかける

  兼業作家みかづきですー。いったん１２月頭に８割くらい仕上げた２月刊のラストスパートにかかってます。今回はもろもろの事情があって、少しだけ寝かしました。寝かせてよかったと思います。読みきりは書きやすいはずなのに、今回はうんうん唸りながら書いてたので。なんだか、予定よりもさーらーに、かなり分量が多くなってしまい、果たして明日までにお話が収束するのかと、ちょっぴりびくびくです。もーですね。今回の作品は、主人公もツンデレ、ヒロインもツンデレで、もう大変。すんなりひっつくかと思えば、作者の意図とは違うように動きまくるので……。おいこらおまえたちはー、と、書いているほうも（゜□゜||）ハラハラ♪しっぱなし。しかも、最初はホントのホントの脇役でしかなかった女の子が、編集さんに妙に気に入っていただけたせいで？、出番を増やした結果、さらにややこしく。そんな暴れんぼうキャラたちがわいわいやってますが、そろそろゴールは見えたと思います。あとはどう見せるか。さーて今日は徹夜かも。頑張りますよぉおおー。素直に動いてくれますように。山はこえたはず。あとはラストをしめるだけ。だけど、この〆にいつも頭を悩ませるのです。む・む・む。

  2006.12.22

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• ベタをベタに+α

  ベタをベタに書くことって実は難しいです。でも、ただベタなだけではダメで、自分流の味付けをすることで、ベタな話は面白くなっていくんだと思います。終わりは想像ついたけど、やっぱり面白いよね。と言ってもらえること。終わりが想像つかなくて、すごく面白かった。と言ってもらえること。このどちらも私のめざす目標です。そして、舞台にあわせて、これらのさじ加減をうまーく調節することができたら、きっと読者さんに満足してもらえる作品ができあがるんだろうなと思ってます。ちなみに、今、後者にチャレンジする案件も手がけています。少なくとも、確かに「終わりは想像つかない結論」けれど、読後感は悪かった、作品にならないように。頑張っていこうと思います。小説マニアや、小説を論じたがる人には、単に「終わりが想像つかない小説」を「面白い」と評する人も多いように思います。やったらコムズカシイ言葉ばかり使った小説もさも知ったふうに褒めてたりもします。設定ばかりこねくりまわした小説もしかり。でも、私はそれが面白い小説とは思いません。私が面白いと思える小説は、簡単な言葉だけど、時折はっとさせられる箇所があって、時折、いい意味で期待を裏切られ、読後感が良いもの、です。そういう作品は、本当につづきが気になります。一度読み出したら、最後まで一気に読んでしまうものです。でも、オトナになればなるほど、そういう作品は少なくなってゆく。そんな小説をいつか書くことができたらなぁ、と思ってます。

  2006.12.19

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  新刊「サムライガール～恋せよ乙女～」１５日配本

  いよいよ新刊が発売されます。しかも美少女文庫１００冊記念の特別仕様といういわくつき？の代物です。ラッキーだったんですよね。これで、売れればもっとラッキーなのですが……。一生懸命書きました。読者さんへのクリスマスプレゼントのつもりで、幸せなシーンをいっぱいいっぱいつめこみました。どうぞ、先輩たちのご本と一緒にお買い求めくださいませ。ちなみに、もっと詳しく何か書きたいんです。デビュー１周年だとか、先輩のご本のことだとか、云々。が、相変わらず〆きりに追われています。orzとりあえず今日〆きりの案件はあと１ｐとちょっと。ラストスパート頑張ります！追伸：本当は１０月にお目見えできるはずだった、マル秘企画の最終チェックを本日おこないました。かなりがんばりましたし、頑張ってもいただきました。こちらもぜひおたのしみに。

  2006.12.14

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• 煮詰まったら別な仕事で助走を！

  先日は、来週のミニコンサートに向けての合奏練習のため、楽器を３時間演奏してくたくただったみかづきです。そのせいでお仕事があまりできなかったので、今日は気合いれてとあるプロジェクトの設定作りに没頭しました。設定づくりにしろ、プロットにせよ波にのったら一気に進みます。今回も面白いくらいに進みました。波にのれるかが大事なんですよね……。進まないときは本当に進みませんから。そんな感じで、とりあえず設定づくりが一段落したので、今日は他に、短編のプロット１本と、ファンタジーものの小説の序章までを書きあげようと思います。いずれも近日中〆きりの案件です。調子にのって、明日以降は美少女文庫の２月刊の加筆と見直しなどにとりかかろうと思います。なんだか、１つの案件に煮詰まったときには、はずみをつけるために他の仕事にとりかかって加速をつけてから、また他の案件をこなしていくというように仕事を進めると良いみたいです。追記：そろそろ１２月刊の発売が近づいてきましたー。ベテランの先輩達との同時の刊行で心臓に悪いったらありません。でもまあ、私がひよっこなので負けて当然というか、開き直っているというか。うう、どうぞ３冊ともお買い上げよろしくお願いします！２冊のついでに私の１冊もつい、手にとっていただければ幸いです。美少女文庫１００冊記念特別装丁のカバー、ぜひ書店でご堪能くださいね♪（手にとるまでのわくわく感を大事にしてもらいため、手元のサンプルを写真を撮ってご紹介、、、ということは控えさせていただきます＞＜）

  2006.12.11

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• 夢中になれること

  兼業作家みかづきです。やっぱりお話をつくることは本当に楽しくて。設定を練るのもプロットを練るのもやっぱりすごくすごく楽しくて。もちろん、すごく難しいときもあったり、行き詰ったりもしますが、一度、すんなりといくと、あとは立て続けにお話が練りあがっていきます。このときのパズルを組み立てていくような快感がやっぱりたまりません。実をいえば、細かすぎる設定を決めるのってあまり好きじゃなかったんです。面倒くさがりやなのもありますが、それ以上に、自己満足でお話をこむずかしくしたくなかったから。だけど、きちんといろいろ練りこんでいく面白さというのもやっぱりあって。それをやっていくと、キャラクターが面白いように動きだすんですよね。でも、だからといって設定を無理やり考えるのも間違いで。このさじ加減が難しいのですが、キャラを膨らませていくこと、世界を膨らませていくこと、お話を練っていくこと。面白いと思える作品からも学びながら、思いついたアイディアを１つ１つ試していくこと。いろんなものに感動し、伝えたいことをストックしとくこと。全部たのしくやってきたいと思う、今日この頃でした。なんだか、溜めていたお仕事、一気に進めることができそうです。追記：少し前に早速新刊の感想をいただきました。ありがとうございます。えと、見本誌届く前だったのでびっくりしましたが。テスト販売の、なのでしょうね。うーん、仕組みよくわかってません……。

  2006.12.03

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• 専業にする決意（プチ兼業は変わりませんが）

  兼業作家みかづきです。先日、先々日と、ほぼ徹夜でした。で、今日は昼からとある来年のプロジェクトの打ち合わせがあり、夜は、そのプロジェクトメンバー＆美少女文庫の編集さんとお食事を食べにいきました。（編集さんがSだということが発覚！）いろーんな情報、ネタがゲットできた一日で。けっこう頭フル稼働でした。で、２月刊をかいてて発見したこと＆今日思ったこと。ブレンドすると、やっぱりお話づくりはとてもおもしろくて。絶対にゴールってないんですよね。ひとつ壁を越えたとおもったら、次の壁がたちはだかり、それを超えてゆく醍醐味がなんともいえず好きです。来年は、いよいよ、この仕事に全力投入しようという決心がかたまってきました。アレコレやってる場合じゃないなと。まだまだ、私にはたりないところがたくさんある。学ぶべきこともたくさんある。会社もおもしろくて、いろんな人たち（仕事ができる方がとても多いので、貴重なお話きけるんです）と話すのはすごく勉強になるのですが、今、手元にある創作系のプロジェクトを全部は回しきれてなくて、それってすごくもったいないなと思いはじめたのです。（もっと集中してさっさと形にすれば、今後、絶対に自分の仕事にプラスになるのに、少しずつしか進められてない案件が。）ちょっぴり躊躇していましたが、こうも専業への転向を決心させる出来事がかさなると、流れにはさからわないほうがいいなって。とりあえず派遣はもうやめようと思います。そもそも、派遣しなければ生活していけないというわけでもなかったので。一応ライター案件だけでも食べていけますし。だから、専業になるといっても、けして無謀なことじゃないんですよ。もっと言えば、一応まだ兼業、ですよね。ライターと小説家の。ちなみに、よくライターの文章と小説の文章をごっちゃにしている方がいますが、この二つは、よく似ているようでまるで違います。（シナリオライター、は小説家とよく似ていますが）来年は、物語をつくるタイプの仕事に、とにかく没頭しようと思います。プリンセス天功は、「仕事に命をかけています」と公言していますが、私もそのノリでいこうかなと。えとまあ、なんかとりとめもなく書いてきましたが、来年は今年以上にがんばりますよ、というお話でした。追記１：１２月刊の見本を見ましたー。装丁がすばらしい出来でした。あ、ありがたいです。追記２：サムライガール２の重版が決まりました！ １、２ともに重版できるなんて思ってもみなかったのですごくうれしいです。みなさんのおかげです。ありがとうございます。追記３：池袋のメイドさんに萌えました。アキバのメイドさんよりよっぽどメイドさんぽかったです。あと、編集部近くのレストランのウェイトレスさんにも萌えました。

  2006.12.01

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• 原稿に没頭中

  兼業作家みかづきです～。せっかく腱鞘炎が治ってきたと思ったら、また修羅場。今の私の心強い戦友（ルビ：とも）は、バンテリンと素敵音楽たち。肝心の原稿は順調です。今日だけでかなりの枚数を一気にかきあげました。何枚とはいえませんが……。（お、怒られそう）主人公やヒロインたちがうまく動いてくれるようになって。自分でも驚きながら、楽しみながら書いてます。こんなふうにいい具合に集中しはじめたら、全然眠くなりません。なんか脳からアヤシイ物質でも出ているのでしょうか。コミケの前日とかも、こんな感じだったなあなんて。あははは。が──問題が一つ。当初予定していた枚数よりもかなりオーバーしそうな予感、なのです。ということは、あらかじめ想定していたランタイムも多少崩れてしまうわけで。ちょ、ちょっぴり、ピンチです。相当、が、頑張らないと。明日、というかもう今日ですね。仕事を休めたらいいんですがそういうわけにもいかず。結局仕事の合間及び、打ち合わせを１件手早く済ませてから、また再度修羅場モードで頑張りたいと思います。〆切って、夜中１２時まで、ですよね……。びくびく。でも夜中の１２時ってことは、どーせ夜中に送ってもメールチェックはできないんだから、じゃあ翌朝までってことに……。いやいやいかんいかん。頑張ります。１日以降は、また別な仕事が入るため、なんとしてでもまずは最後まで形にしなくては。とりあえず、２月刊なので、まだ余裕があるはず。なぜ、こんなに〆切が早いかというと、イラストレーターさんのスケジュールにあわせるため、なのです。だから、イラストを描ける状態にざっくり書き上げてから、その後、細部を書き直す時間はあるはず。今回のお話は、何度も読み直して整合性をとる必要がありそうなのです。自分を苦しめることになるんだから、かきやすいキャラ、設定でかけばいいのにと思いつつ。つい……。これも修行と思って頑張ります。

  2006.11.29

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• はずみがつけばあとは簡単

  兼業作家みかづきです。先日、編集さんとお話をした折に、確かに考えてみればなるほど、と思うことがありました。それはベストセラーの法則。１万部しか売れない本はたくさんあって、それが２万部になることはまずない。でも、５０万部売れた本を１００万部にするのは驚くほど簡単。そりゃそうですよね。帯とかキャッチコピーに「売れてます」とかけばいいだけですもん。昨今、たくさんの本が出版されていますが、売れるものはごく一部で、すごい偏りよう。多分、出版点数が多い中、売れているもの＝よい本に違いないと考える人がとても多くて、それ以外の本が埋もれてしまうんでしょうね。てっとりばやく本をふるいにかける便利な道具が、ランキングなんでしょう。後から考えてみて、これってなんにでも応用できる考えだなと思いました。最初の踏ん張りどころはきついのですが、一度、加速したら後は簡単。こういうことって実はとっても多いですよね。お金にしてもそう。一定額をためれば、それを元手にさまざまな方法で増やすことができます。人間関係にしてもそう。なかなか気があう友達がいない、と思っていても、ある程度同じにおいがする友達ができたら、そのあとは友達の友達といったふうに連鎖的に気が合う友達が増えていきます。つまり、その加速する部分までなんとか頑張らなくちゃならないんです。とりあえず、そこまでがんばろう、って思いました。

  2006.11.27

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  電撃文庫たち

  兼業作家みかづきです。２月刊の執筆も佳境にきていますが、息抜きにと、来年のちょっと大きなお仕事用の資料になる小説を読んでいってます。９Ｓとある魔術のインデックス両方設定がすごく練られているのですが、その設定を説明するのに必死になってるせいか、肝心のキャラが可愛いともかっこいいとも思えず、ついてくだけで必死でした。多分、私の脳のスペックが足らないだけと思うのですが。それにきっとキャラを描く作品じゃないからなんでしょうね。やっぱりこういう作品がいいと思う小説家志望の方が、設定マニアになるんだろうなと思いました。もちろん設定の詳細はすごく大事ですし、お話の組み立て方もすごく勉強になりました。むしろ、私に足りないところがたくさんあるからこそ、そう思うんでしょうね。でも、もっと大事なとこもあるような。両方大事にした作品が、きっとよい作品なんでしょうね。いいとこどりしたいと思います。でも、こちらは両方しっかりしていておもしろかったです。えと、立ち読みでぱらっと読んだだけなのですが……。１５分で半分以上読めるという読みやすさだったもので。読んでる途中、ハーリーポッ●ーのハーマ●オニーを始終思い出してました。モデルにしてるんでしょうか？ゼロの使い魔（文庫のｓｓがなかったのでｄｖｄで代用）設定もそこそこ練っておいて、キャラをたくさん動かしていろんなドラマを生み出したほうが断然面白いと思うのですが。どうなんでしょうね。まだ修行中なので、模索しながら書いていきたいと思います。それにしても、やっぱり私はオタク要素をふんだんに入れすぎた作品は苦手かもしれません。境界線がどうやら自分の中にあるようなのですが、「……せう」とかいう言葉を意味もなくふんだんに使うタイプの作品がとっても苦手です。あ、でも、「究極超人　あ～る」は好きなんですよ？ うう、この違い。なんなんでしょう。

  2006.11.26

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• 絶賛インプットモード

  兼業作家みかづきです。ここ数日、プチ修羅場を脱した後もいろんな発見があって、またまた書きたいものが増幅しつつあります。きっと今の自分をレベルアップさせるだろう居場所を見つけたり、普段は聞けないような視点のたかーいお話を聞けたり。知らないことって本当にまだまだ多いですね。それを発見していくのがとっても面白いです。こういうインプットモードに入ると、作品一つ読んでも、いつも以上にいろんなことを考えてしまいます。職業病なのでしょうか……。話はかわって、近所にネカフェが出来たので早速いってきました。前から、一応近所にもあったのですが、そこの店員さんの接客が悪いので、足がむかなかったんですね。いつも一駅先のネカフェにいってました。いやほんと、接客って大事ですよ。空間をつくりあげる仕事ですから……。そんなこんなで、今回のネカフェオープンはすごくうれしかったんです♪少しだけ高めですけれど、その分、サービスがとても充実していて居心地がよかったので、つぶれてほしくない。こまめに通おうと思います。マッサージチェアがよいのですよ……。うふふふふ。読んだ作品はブリーチとＮＡＲＵＴＯ。何をいまさらとか言われてしまうかも……。途切れ途切れでは読んではいたのですが、途中からだといまいちこう……。流れにのれないというか、面白いと感じられないというか。そんなこんなで、恥ずかしながら、最初から読んだのは今回が初めてだったんです。ブリーチは１０巻までがすごく面白かったです。キャラのつくりかた、表現方法、話の組み立て方など、すごく勉強になりました。笑える箇所がたくさんあって。一気によんでしまいました。ただ、戦闘ばかりになると……。私的には、ちょっとよさが半減したな、と思いました。ＮＡＲＵＴＯは、なんだか子供ならではのはずかしいくらいのまっすぐな熱意がシンプルに描かれていて、これまた面白かったです。まだ、全巻は読めていないので、ちょこちょこ読みすすめていこうと思います。両作品とも漫画家さんのこだわりというのをとても強く感じました。

  2006.11.23

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• いくつのプロジェクトを同時進行できるか

  兼業作家みかづきです。私は、あまり要領がよくないため、一度にたくさんのことはできません。ですが、一度に複数の案件を同時進行させなければならないことがけっこうありまして……。人間って、一体いくつくらいの案件を同時進行できるのかな？とふと疑問に思いました。とくに小説。いくつも作品を掛け持ちする人がいますが、最大どれくらいまでできるのでしょう。もちろん、個々人差があるでしょうが。いくつもの世界を同時並行で自分の中に住まわせることって、かなり難しいような気がします。設定や世界観が似ているならまだしも、まったく違う世界を自分の中に複数展開していくことって可能なんでしょうか。どちらかというと、今まで１つずつ作品を仕上げていくタイプだったのですが、そうも言っていられなくなりそうなので、うまいやり方を模索していきたいなと思っています。追記：編集長との謁見はふつーに単なる雑談らしいですが、おこられやしないかとあらぬ妄想を抱いてやっぱりおびえています。編集長だって人の子ですし、大丈夫……。ですよね。ドキドキ。追記２：罪を報告します……。本日、ゲラチェックを編集部に送ったのですが、発送の〆切時間を過ぎていたかもしれなくって……。明後日になるかもしれません。メール送っておかねば……。

  2006.11.20

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  音楽で気持ちを奮起させる

  昔から音楽にはなじみが深くって、今でも時折楽器を演奏することもあります。というか、知り合いの編集さんに声をかけてもらい、１２月は演奏会に参加する予定だったり……。そんなこんなで、なんていうんでしょう。身体に音楽がしみついているというか……。小説を書く際には、必ずなにがしか音楽をかけています。その際、IPODが大活躍で、itunesの導入で音楽がぐっと身近になりました。便利なんですよねえ……。さくっと気になる音楽がその場で買える。お嬢様ちっくな話（別の仕事）を書くときに、不意にバロック調の音楽が聞きたいなと思って、バッハを購入して、かけまくってましたし。つい、最近は映画音楽大全集のひとつを購入しました。そこで改めて聞いて、はまったのがパイレーツオブカリビアンの曲！前から好きだったけれど、やっぱりすばらしい……。ダイナミックな音に心臓が震えます。ホントにやる気がみなぎってくるというか。音楽って力を持ってるんだなぁって、すごく感じます。で、つい衝動買いしてしまいました。あは。１も２も音楽がとにかくすばらしいのでっ。両方セットになったこれは買いだなっと！　そっこーネットで購入してしまいました。ああ、今から届くのが楽しみ。ちょっとお高かったのですが、その分、元は十分にとりますよー♪２のテーマ曲も、映画館で聴いたのですが、一発で旋律覚えましたし。（お話はちょっぴり残念でしたが……）一発で旋律を覚えられる曲って大抵すばらしい曲が多いですから。音楽には本当にお世話になっています。先月の修羅場はとくに……。音楽で命をつないでいる節がありましたから……。集中力を音楽でもたせるというか、疲れきった自分を奮起させるというか。いや、ホントマジなんです……。音と映像と言葉って、絶対リンクしてるって思うんですけれどね。だって、映像が浮かんできたり、お話が生まれてくる音楽ってありますから。そう考えると、人間もすごい生き物ですね。

  2006.11.13

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  河里一伸先生のブログリンク

  河里一伸先生のブログにリンクしていただきました！ 先生のご本はいろいろと堪能させていただいてます。ふふふ。そして、なんと次の作品が１０冊目になられるとのこと。本気であやかりたいです。私も頑張って、まずは１０冊めざします。なかなか、こう見えても（!?）引っ込み思案なもので……。リンクとかお願いするのも実は必死なのですよ。断られるのが怖くて。（営業には不向きな性格）お受けいただいて本当にありがたいです。そういえば、一番最初にリンクしていただいたのも、あおはしさんにお声かけいただいたからで……。ありがたいことです……。す、少しずつ勇気を振り絞って、いろんな方のブログとリンクさせていただけたらなと思っています。ほんと～に「臆病」なんですよ。根っこは。ブログですら、見てもらえなかったらどうしようとか、時折見に来るのがこわかったり……。（特に放置がちなとき……＜自業自得orz）自作の評判とかも怖いですね。すべての人を満足させる作品なんてないので、あまり気にせずがんがん突き進むほうがいいのかなと思っていますが。ダメだったら、編集さんにダメって言ってもらえると思いますし。とりあえず、今は自分の最善を尽くすしかないので。結果がそれについてくるかどうかはわからないのですが、最善を尽くしてダメなら仕方ない、いつもこの心意気で前を見続けています。こういう気持ちって、きっと創作に携わるすべての人共通のものだと思います。私が迷ったり悩んだときに、勇気をもらうのは、岡本太郎氏だったりします。先日も、とある本屋で出合った本を読み終わりました。かなり飛びぬけているので？？？？なところもあるし、それは違う！と思う箇所も満載なのですが、とても勇気づけられる箇所も多々あって。時折読み返したい本だなと思いました。「自分の中に毒を持て」　　岡本太郎著文庫もあるのですが、画像がなかったのでこちらで。創作をする人の心にはどこか響くところがあると思います。それにしても純愛については考えさせられます。いわゆる純愛って人間が作り出した概念なんだなあと。でも、それもやっぱり素敵だなと思うわけで、私はそれを描きたいんです。岡本氏にとっての純愛は、あるいみハーレムだけれど（笑）下の本も持っているのですが、内容が濃すぎて、一気に読むのは衝かれるので、時折気になったとこだけを読むようにしてます。自分が迷ったときや回答を探しているときに偶然出合う本って、ヒント満載なもので。いろんな道が見えてきました。一分一秒を大事にして頑張らないと。とりあえず今は、全力で２月刊！なんだかサブヒロインがとても編集さんに気に入っていただいたようなので、ヒロインともども魅力的に描いていきたいとおもいます。

  2006.11.07

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• 自分に合った方法

  文字書きになって、最大級の修羅場を華麗に乗り越えて、今はもう鼻歌まじり、何がきても怖くないハイテンション状態のみかづきです。お天気はいいし、明日から三連休だし♪幸せだなあって思う今日このごろです。みなぎってます。いや先月はもう……。峠を越えたから曝露しますが、主要取引先すべて+αから仕事が来てました……。その+αってのがまた……。シナリオまるまる一本だったりするわけで。けっこう大変でした。しかも会社のほうも、いろんな〆切がどっちゃり重なってきて。今までにない忙しさ。わりと残業もしてたんですよね……。でもまあ、なんとかこなせるもんですね。賭けねなしに頑張った！もちろん、忙しいからといって、手抜きなんかしません。全部の仕事に全力投球しました。うん、爽快♪だけど、さすがに、手にダメージをくらって、ちょっぴり腱鞘炎っぽくなってしまいました。ひたすらもんでたら、治りましたが。書かねばならないときに、手が故障してるのってつらいんですよね。さて、小説を書きながら、自分に一番よい執筆方法を模索しているのですが。これ、面白いですね。とにかく数をこなしていくと、自分にとって一番いい書き方というのがおぼろげに見えてくるというか。１冊書き上げるたびに発見の連続です。どちらかというと私、プロットはざっくりあげて、実際に書き出してからキャラがかってに動いていくタイプなのですが、実はプロット段階でも、これってある程度できるんですよね。というか、恐らくしていたほうがいい。もちろん、そこからまた変わってはいくのでしょうが、プロット段階でかなりキャラを動かしておいたほうが、自分でも「おおっ」という展開になることを発見しました。先輩がたからしてみれば、何をいまさら、とか怒られちゃうかもしれませんが。がーっと勢いに任せて、ざっくりしたプロットに沿って書いていると、後で帳尻あわせが大変なんですよね……。ふ、ふ、ふ。キャラの心情の流れとかも途中で再確認しながら書いたりして。また、ライトノベル（ファンタジー）を書く際には、さらにもっともっといろんな設定（妄想）を練りこまなければならないということも学びました。私、極端に面倒くさがりなんですけれど、これってやっぱり大事なんですね……。下準備がとっても大事。そうそう、実は、ライトノベルも出せるよう、仕事のかたわら、じっくり毎日一歩ずつ進んでいってるんです。まだ、当分かかりそうですが。ようやく３合目まできたかも。昔からあたためているネタなので、なんとか形にしてお披露目できたらなと、とある編集長さんとやりとりを進めてます。（赤ペン先生みたい。忙しくてかなりプロットを放置していたのに。お世話になってます……。）書きたいものはたくさんあって、それをかける場所を一つずつ開拓していく。地道に地道に頑張ります。ちなみにモエ＆エロはフランス書院さん一筋です♪同じタイプのものを他で出す必要はないので。他社さんに営業かけたりはしていません。書きたいものをかける場所、その場所が一つずつありさえすればいい、なんて考えている私は甘いのかもしれませんが。だけど、書き手のことを考えてくれる真摯な場所って、本当に稀少で。そういう場所を１つずつ開拓していって、大事にしていきたいな。そしていずれは恩返しをしたい。基本はその考え方で、すべての仕事を請けています。誠実な出版社、編集さんとは、よい仕事ができるからです。

  2006.11.02

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• 嬉しいけどえらいことに……

  毎日、こまごまとした〆切にこんにちは状態のみかづきです。ご、ご無沙汰してます。（こればっかり）いろいろ、やってます。今日はうっかりギリギリの〆切を間違えてて、久々に一分一秒の闘い、心臓ドキドキいわしながら原稿をUPしました……。本日中と思ってたら午前中〆切で。口頭での確認だったのでお互い勘違いしてまして。これはライターのお仕事だったのですが、五月雨で原稿をあげてって、無事夕方には全部あげることができました……。タイピングする手が震えました。会社での仕事も同時進行だったもので……。ミーティング中、早く終われ、終われと何度念じたことか。でも、原稿はちゃんと納得いくものを仕上げることができました。小人さんがきっと手伝ってくれたんでしょう。はあ、心臓に悪かった……。さて、美少女文庫のお仕事では、１２月刊の直しと２月刊のプロット再校にとりかかってるところです。少し前、無事に納得いく原稿をUPできた１２月刊の第一稿は、私が意図していたとおりの感想を編集さんからいただいて、すっごくうれしかったのですが……。今日、さらに連絡をいただきまして……。その１２月刊がなんと、美少女文庫１００冊記念の１冊としてプロデュースしていただけるとのことです。なんでもカバーがアレな形になるとのこと！びっくりです。い、いいんでしょうか。って、１２月刊全部がそうなるのかなあ……。なんて小心者の私はすぐに考えてしまうのですが。いやいや、とりあえず、１００冊目の１冊と考えて、改稿によりいっそう力をいれようと思います。ちょうど、デビューして一周年記念にあたりますし、まだまだ私はひよっこですし、いろいろなことを考慮してくださってのことだと思います。本当にありがたいです……。１２月刊は、とくに全力を尽くした作品なので、二倍に嬉しいです。私から読者さんへのクリスマスプレゼントという意味が込められているんです。そして、私はクリスマスへの思いいれはかなり強いほうなのです。プロテスタントの幼稚園に通っていましたし、ベースのクリスマスのミサにもちょくちょく参加していたほうなので。プレゼントにより磨きをかけられるよう、最後のツメも頑張りますね！

  2006.10.23

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• 2月刊のプロットおよびサムライ３の執筆

  け、兼業作家みかづきです。しなくちゃならないことが山積みで、何からやっていこうか途方に暮れています。とりあえず、今日は、2月刊のあらすじとキャラをまとめました。すっごくかっこいい（予定）女の子のお話です。まだまだ、たたき台のレベルですが、こちらもキャラが頭の中で動き出しています。なんでも、すごい方にイラストを担当していただけるらしいです。サムライガール同様、こちらも頑張らないと。先週はサムライガールのまる秘プロジェクト？ のチェックを終えた後、サムライガール３の原稿を書いていました。こちらも、とても楽しく書けています。ちなみに、サムライガールのまる秘プロジェクトは１０月にお披露目できる予定です。他にもなんだか打ち合わせがぎっしりな今週ですが、その合間をぬって楽しみながら小説を書いて、他の仕事もひとつずつ片付けていきます。やっぱりなんでも楽しみながらやらなくては。目標は、どんなに忙しいときでもスマートに楽しく仕事をこなしてゆくこと。仕事で遊ぶこと。頑張りますね♪

  2006.08.22

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• 前夜祭～サムライガールふたり～

  兼業作家みかづきです。今日は趣向を変えて、私の娘たちに登場してもらいます。明日、発売予定のサムライガール２より前夜祭～サムライガールふたり～　かなり年季の入った日本家屋の奥にこじんまりとした部屋がある。　文机と衣装箱しかない簡素な部屋は、生活感がまるで感じられない。まるで、平安時代にトリップしたかのよう。　その部屋を仕切っている御簾の隙間から、月明かりが斜めに差込、涼しい風がさよさよと流れてくる。　ある静かな夜のことだった。　影から人影が生まれ、その部屋の中へと吸い込まれるように消えていった。　一瞬の出来事だった。　だが、部屋の主は、そのかすかな変化を感じ取っていた。　　庭で剣の舞を舞っていた銀髪の少女はふっと顔をあげた。　人形のような整った顔立ちに、ほっそりとしたあご。　猫のような瞳を持つ少女、竜王子かなでだ。　背は低く、体つきも華奢で、一見小学生のよう。　だが、彼女が年相応の少女だということは、誇らしげにふくらんだ量感たっぷりの胸を見ればわかる。　巫女装束をまとった彼女は、そっと目を伏せる。たちまち、たっぷりのまつげが彼女のまっしろな頬に影を落とす。　かなでは、緋月という二刀を腰の鞘に収めて、ぼそりとつぶやいた。「……水臭いえ」　　　彼女の緋色の片目は煌々と燃えていた。　そして、その瞳にしか見えぬ相手をとらえていた。　かなでは、軽やかな足取りで自室へと戻っていく。その口端には、一見わかりにくいが、かすかな笑みが浮かんでいた。　　※　　　※　　　※　　　※　　　※　　　※　　　※　　　※　「……で、刹那、人の部屋で何してるえ」「う！ か、かなで……。な、なぜわかったのだ。気配は殺したはずなのに」　果たして、かなでの部屋に忍び込んでいたのは刹那だった。　引きつった笑いを浮かべたまま、常時仏頂面なかなでの視線から逃げるように、顔を背ける。　「……うちらの片目は、同志を映し出す。刹那もわかってることえ？」「う、うぅ……。わ、忘れておった……」　刹那は、ばつが悪そうに、何度も目をしばたたかせながら唇を噛み締めた。「で、なぜ、こんなまねを？ 用があるなら、うちに言えばいいえ？」　かなでは小首をかしげながら、刹那を問い詰める。　対する刹那はと言えば、頬を紅潮させ、顔をうつむかせたままだ。　奇妙な沈黙が訪れる。　しばらくして、ようやく蚊の泣くような声で彼女は言った。「し、仕方なかろう……。こういうことを頼むのは、は、恥ずかしいではないか」「……こういうことって、うちの服を着ること？」　かなでが、さらりと言ってのけると、たちまち刹那の顔が火をふいた。　そう、夜にこっそり、かなでの部屋に忍び込んで何をしていたかというと、刹那はかなでの服を着ていたのだ。かなでの服といえば、もちろん巫女装束。　刹那の艶やかなポニーテールが清楚な巫女装束に似合いすぎるほど似合っている。「……なぜ、恥ずかしいのだ？ 別にいいではないか。着てみたかったん？」「む、むう……。せ、世間では、こーゆーのを萌えとかなんとか言うし、そう、えっとアレだ。メイドの格好を一生に一度はしてみたいとか思いつつも、実際には恥ずかしくてなかなかできない作者と同じことだ」「…………」　例えが悪いのでわかりづらいが、要は、年頃の娘が、おしゃれをしたいのに、おしゃれをするという行為自体がなんとなく気恥ずかしくて、なかなかできない、と。そういうことなのだろう。　かなでは、クールな表情をふっと崩すとかすかに笑ってみせた。　が、次の瞬間、その笑いはいじわるくゆがんだ。「……なんのかんのといいつつ、刹那はコスプレ好きえ」　あまりにも鋭い突っ込みに、刹那は一瞬たじろぐ。　が、弱々しく反対してみせた。「ぬ、そ、そんなことは……」「明日発売の新刊でも、新撰組はおろか、舞妓のかっこうまでしてるやない」「う……」「そういえば、先日1巻を購入して読んでみたが、１巻でも道着に体操服に……」　かなでの言葉を刹那の慌てた声がさえぎった。「ち、違う、断じて違う！ こ、コスプレなど、コスプレなどっ！」　ついに、刹那は、言葉で反論するのをやめ、腰に下げた蒼月を鞘からすらりと抜いた。　そんな彼女の姿を見て、かなでの瞳が好戦的な光を宿す。　目を細めながら、かなでは言った。「…すぐに刀に訴えかける癖、抜けてないえ」「かなでにだけは言われたくない！」「む……」　ぴくりと頬をひきつらせると、かなでも二刀を抜いた。　二人の刃が月明りを反射して、ぎらりと輝く。「ふふ。今夜はきれいなお月さんが出とるえ。まさに、決闘日和。表へ出え！」　かなでは、高らかに歌うように言い放った。どこか楽しそうにも見えるのは気のせいだろうか。　対する刹那も、にやりと笑ってみせる。「のぞむところだ！」　静かな秋の夜更けの下、二人の乙女の影がぶつかっては離れ、断続的な金属音が闇に吸い込まれてゆく。　　　※　　　※　　　※　　　※　　　※○余談　戦うサムライガールたちを見守る二人の少年の姿が、屋敷の軒先にあった。「うーん、秋やなぁ。団子うまいわー」　巫女装束をまとったショートカットの少年、嵐が、口いっぱいに団子を頬張りながら言った。　彼の隣に座っている直弥はといえば、刹那のことが心配で気が気ではない。「あの二人、だ、大丈夫かなあ……」　情けない声を出して、不安そうに眉根をしかめる。「仲良くけんかするってな。大丈夫やろ。じゃれあいのよーなもんや」「だといいけど」「まあ、団子でも食べや。お月さん、きれいやで」　嵐にうながされて、直弥は黄な粉をまぶしてある団子に口をつけた。　香ばしい味が口いっぱいに広がる。　ふっと空をみあげると、そこにはまんまるな金色の月がぽってりと輝いていた。　　

  2006.07.13

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