バスを待っていた。
前から2番目で、ボーッ・・と、待ってた。
気がついたらスゴイ列になってた。
派手なバアサン二人組みがやってきて
「ここ、箕面行のバス停?」と聞く。
「そうですよ」
「箕面に行くんやな?」
「はい。行きますよ」
「あんたもやろ」
「え?私は途中で降りますよ」
「なんでやねん!スパーガーデンに劇団が来るんやで!」
「え?」
「劇団がくるんや。うち、追っかけしてるんや。あんたも行くやろ」
「・・・」
などと言いながら並びもせず、二人で何やら騒いでた。
バスがつき、後部のドアが開く。乗り込む。
バアサン達はどこに行ったのか分からない・・・
あ!走ってきた!どこに行ってたんや?
バアサンは並びもせず、運転席横のドアを叩く。
運転手がドアを開けると・・飛び込んできたっ★
「ダメですよ!後から入ってください!みなさん並んでるんですからっ」
「え?なんやて?ウチはバスに乗るのは初めてやから分からへんねん。ごめんやで」
・・・どうやらどっか後の席をぶんどったようだ。
何やら騒ぎながら、さっさとエアコンの送風口を自分たちに向けている。片端から自分たちに向けたようだ。
「あ。ごめんやで。あんた暑いか?ウチら、バスに乗るの始めてやから分からんねん。ごめんやで」
・・よー分かってるやないか・・
こら・・千年は生きてるな・・