実希のhappy＊diary

彼の緊張を取るために　タバコをすすめた　実希パパと弟。

タバコに火をつけた彼を見て　二人は満足そうでした。
（たぶん　二人は彼が吸いやすいようにと　打ち合わせをしていたんだと思います・・・。）

それとは反対に　緊張した表情で彼がタバコを吸っているのを見て
なんだか可愛そうになってしまいました。

その場を和ませようとしてか？　山に詰まれたお饅頭をすすめる実希ママ。


「今　お茶入れますからね～。遠慮しないで食べてね＾＾」



とは言ったものの。ポットの電源が入っていなくて　お茶はおあずけ（笑)

（ご飯を食べようと思ったら、スイッチを入れ忘れて食べれなかったりと
　　実希ママは　かなり抜けています・・・笑)

お茶を飲んで　お菓子でも食べれば　彼の心も少しは楽になりそうなのにね。



フォローしようと思ったのか？　場をつなぐためか？

実希の弟は　

「お姉ちゃんの何処が気に入ったんですか？」　とか

「何処で出会ったの？」

「どちらから　誘ったの？」　などなど

両親の前で　そんなこと聞かないでよ～！！！　という質問を投げかけてきます＾＾；



優しい彼は　

「どちらから　誘ったの？」の質問にも　手を挙げていたし(笑)

全部　素直に答えてくれていたけれど　
横で聞いている実希は　ドキドキしちゃいました。


答えにくい質問にもちゃんと答えている彼の事を気に入ったのか？
それとも緊張がピークに達して　壊れてしまったのか？

突然　実希パパが　口を開きました。

彼の仕事が忙しくって　夜が遅い。というのを知って

『自分の時はこうだった！』　みたいな話をはじめました。

今は定年退職してしまった会社で　自分がしていた仕事や
大変だった事など、次から次へ話し出したのです。


（自分の父親がどんな仕事をしていたのか
　　この時はじめて知りました。笑)

「そうですか～」　などと　上手に相槌を打ってくれる彼にもっと聞いて欲しいのか？

会社でもらった感謝状？　みたいな物を見せたり。
開発の仕事をしていた時　ノイローゼになりそうだった話とか(笑)


そんな話聞いたことない！　と思うようなことばかり　次から次へ
あの　無口な　実希パパが　こんなにも話し続けるなんて
まるで　お酒でも飲んでいるみたい　＾＾；

今はそんな話しなくてもいいのに！

今日の主役は　私達なんですけど・・・。



話が止まらなくなってきた　実希パパは


「こいつ（実希ママ）が　肺炎で死にそうになったから
　　引っ越そうと思って　この家を建てたんだ。独身の時に・・・」

とか言うので　？？？　独身？と思っていたら


しっかり実希ママに

「結婚してましたよ。」　と　突っ込まれていました(笑)


ああ。　恥ずかしい・・・。
彼に変な家族って思われないかしら？


この時点で　実希パパの話が終わる気配がなく。

せっかく　彼が


“お付き合いのご挨拶”　から　“結婚のご挨拶”


に変更しようとしていてくれたのに、そのタイミングが見つからない。
このまま　実希パパの話だけで終わってしまいそうな嫌な予感。


実希ママも　それを感じたのか？
「お昼の用意をしてきますね。」　と言い　
実希の兄弟も　手伝いのために席を外しました。


そして　居間には　彼と実希。そして実希パパの3人に。

お茶を入れなおしに　実希ママが戻ってきた時

彼も　空気を感じたのか？　姿勢を正し　ゆっくりと口を開きました。


一言一言を噛みしめるように　時間をかけて


「今は　実希さんと結婚を前提に　真剣なお付き合いをさせていただいています。

　　僕の気持ちとしては・・・・・

　　将来二人の結婚を　許していただきたいと　思っています。」


と言って　深々と頭をさげました。


その真剣さが伝わって　実希ママの目には　涙が。

まさか両親の前でプロポーズされるとは思わなかったけれど


男らしくて　カッコよかった☆


そして　実希パパも

「こんな娘でよければ、よろしくお願いします。」　と即答。


これで　結婚を認めてもらえたんだ～。と思うと感慨深かったです。




そして　この後　彼は


　「実希ちゃん。あのね。ご両親に先に言ってしまったけど・・・

　　　　　僕と結婚してくれる？」


と正式にプロポーズしてくれました☆


両親の前で言ってくれたのが　正式なプロポーズだと思っていた実希は
大感激！

もちろん

　「はい。よろしくお願いします。」と　お受けしましたよ♪


彼が
　
「ずっと言えなくて・・・遅くなっちゃってごめんね。」と言ってくれて
　とても嬉しかったです。

実希も彼が　『結婚』　の言葉を出してくれない事に不安を感じていたけれど
彼も言えなくって　気になっていたのかな？


お付き合いして　3ヶ月。

彼からのプロポーズ。


この先も　ずっと一緒に居られるんだね。


今度は　彼の実家へ行って　実希が緊張する番です(笑)