実希のhappy＊diary

病院から帰った　その日の夜　初めての陣痛が来たとき


「これが　陣痛か～。　このまま陣痛が進んで自然に出産できたらいいな♪」


と　ちょっと嬉しかったです

　（このときは本当の痛さを知らないから　そう思ったのかもしれないですけれど・・・）



病院には　陣痛が10分間隔になったら電話するようにと言われていたので

陣痛が来るたびに　時間を書きとめて　次は　○○分頃かな？

って思うと　本当にその時間に陣痛が来て　「おー！すごい！！」　なんて感心して（笑）


陣痛が来ても　すぐに遠のくこともあるらしいので、
10分間隔の陣痛が1時間規則的にくるのを待って


やっと病院に連絡できる♪　と喜んで病院に電話したら　




「まだ　すぐには出産にならないと思うので　5分間隔になるまで待って

　　　また　連絡ください。」　との事。



それを聞いて　また5分間隔の陣痛が1時間続くのを待たなくっちゃいけないの？　とガッカリ



その後も時間を書き留めて


無事？　明け方には陣痛が5分間隔になり




促進剤をうって出産するため入院する予定の時間よりも早く　
陣痛により入院する事になりました



陣痛の合間をぬってタクシーに乗り　病院へ・・・


先生が


「いい陣痛が来ているので　促進剤をうたずに　このまま出産しましょう。」



と言ってくれたので、薬に頼りたくなかった私は　嬉しくってホッとしました




お産室に入り（私が通っている病院は分娩台での出産でなく　畳のお部屋で出産できるのです）
しばらく陣痛と戦っていましたが


5分間隔だった陣痛は　入院してしばらくしたら7分位の間隔になってしまったのと
思うように子宮孔が広がってこないので　


先生に

「ちょっと歩いてきたら？」　と言われました＾＾；


外を散歩してきてもいいよと言われたのですが、
途中で痛くて帰れなくなるのも嫌なので、病院の階段の上り下りをしたり、
廊下を行ったりきたりしながら　いい陣痛が来るのを待ちました。



仮眠していた翼くんも　お昼頃には来てくれて
病院の中のお散歩も付き合ってくれました


この頃には陣痛が5分間隔に戻っていたので　階段の途中でうずくまったり
痛そうにしている私を見て　翼くんのほうが辛そう（笑）



「実希ちゃんばっかり　辛い思いをさせてごめんね。　僕は何にもしてあげられない」



と言いながら　今にも泣きそうな顔をしている翼くんに



「傍に居てくれるだけで　安心するよ。ありがとね」　と



元気付けて欲しいのは　私のほうなのに　何故か翼くんを慰めている私。。。



そう言えば　出産の何日か前に　出産を取り上げているTV番組があり一緒に見ていたんですが
陣痛に苦しむ女性を見て、もうすぐ出産を迎える私と重ね合わせたのか？

TVの途中で　急に　「疲れたから横になるね。」　と言って
寝室に行ってしまったのは　きっと見ていられなかったからなのね




お産室に戻り　再び先生に診察していただくと

私の血圧が180まで上がっている事がわかり　　
　　
　　（　↑　頭がくらくらするのは陣痛のせいだと思ってました＾＾；）



このまま出産を進めていくと　ますます血圧が上がり

私の頭の血管が切れたりして　母体が危険になる事も考えられるからと



急遽　帝王切開で出産する事になりました



先生に　その事を告げられて　先ずはじめに思ったのが

私がずっとしたかった　カンガルーケアが出来るのか？と言う事。



「このままだと母体に負担がかかるから　帝王切開で出産しましょうか？」


と言う先生に


「でも　帝王切開だとすぐに赤ちゃんを抱けないんですよね？」



と聞くと



「出来るよ　じゃあ産まれたら胸に赤ちゃん連れてきてあげるね。」　と言ってくれたので


安心して涙が出てきました



自然に産みたかったけれど、陣痛が来たってことは　
赤ちゃんがこの日を選んで　『生まれたい！』　と思ったってことだろうし、


それに　外回転　をして貰った時



「ねえ。べビィちゃんは　お腹をチョキチョキして産まれて来るのと

　　　先生に　クルンと回してもらうのとどっちがいい？」



「お腹をチョキチョキして　産まれて来たい？」　と聞くと


「モニョモニョ」　と動いていたのに




「先生に　クルンとして貰おうか？」　と聞くと


「・・・・・・」　全く反応しなかったっけ（笑）



この時から　赤ちゃんはお腹から産まれてくることを選んでいたのかな～　なんて思っていたら




先生も


「自然に産むために　外回転したりして　頑張ったのにね～。」　なんて言ってくれました。





翼くんが呼ばれ　帝王切開になったことの説明を受け　先生に


「よろしくお願いします」


と言った翼くん。




先生が手術の準備のために部屋を出た後で



「赤ちゃんももちろん大切だけど、実希ちゃんが大切だもん

　　先生が適切な判断をしてくれてよかったね♪　手術して貰おうね。」


と言ってくれました。



後で教えてくれたんですけれど、この時私が帝王切開になった事が嬉しかったんだそうです。
これ以上　私が苦しんでいるのを見るのが耐えられなかったから
陣痛で苦しい思いをしなくてよかった！って思ったみたい。



でも　私は初めての手術だし、
それに従妹が帝王切開で出産する時に
麻酔が効いていなくって　大変な目にあった　ってことを聞かされていたので
ものすごーく　怖かったです



手術台には十字架のように両手を広げて　手を縛られて
どうしてか分からなかったのですけれど、コンタクトレンズも結婚指輪も外すように言われて
とても心細かったです。


ドキドキしながら手術台に寝ていると　
お腹の中で赤ちゃんがポコっとお腹を蹴りました。


産まれる直前まで動いているなんて！　今から生まれるって分かっているのかしら？

と思ったら可笑しくって　ちょっと気分がほぐれました






長くなったので　続きます。