夏休みの日記を読んでいると……
「早起きは三文のとく」とあった。
「早起きは三文のとく」とは、早起きをすると健康にもよく、また、そのほか何かとよいことがあるものであるということ。
三文と言えば、現代の50円から100円であろう。
それよりも、「とく」がひらがなであることが気になった。
クラスで、「早起きは三文のとく」を知っているかを尋ねた。
全員が知っていた。
では、漢字で漢字で書ける人。
最初の子は、
「早起きは三文の特」と書いた。
「違うよ~」と声が上がる。
次の子は、
「早起きは三文の得」と書いた。
みんな納得している。
ところが、正解は
「早起きは三文の徳」である。
しかし……「早起きは三文の得」というのも(高知・奈良)あって、
高知:「堤防の土を朝早く踏み固めることで、三文のお金をもらえる」というお触れがあった。
奈良:「鹿が家の前で死んでいると、三文の罰金になる」。「生類憐みの令」が由来か?
必ずしも「得」を×にするわけにもいかない。
一般的には、「早起きは三文の徳」である。