|
カテゴリ:おわら踊り
今回は9月3日の回顧日記です。 「姿なく 声は聞けねど 我は待つ 九月三日は 聞名寺にて なもあみだぶつ 南無阿弥陀仏 なもあみだぶつ おわら風の盆」 民謡の守門者 竹内 勉 おわら道場後見人。 私は おわら道場に入門の縁 えにし で6年前に9月3日に行われる 聞名寺 風の盆法要に出席しました。 おわら道場代表の 庵 進先生が 三味線の引き語りで唄った。 前記、竹内 勉先生の歌詞。 「なもあみだぶつ」 で踊り合掌。 心踊り を聞名寺御堂で初めて観劇。 私事で恐縮ですが6年前は難病末期 と内科医師から遠慮のない告知を受け 精神的に落ち込んでいたから・・・ 感動で涙が止まりませんでした。 諦めなさい。にも聞こえた医師の告知 でした。誠にラッキーな医療医薬進歩 のお蔭様で多病息災でも何とか暮らして いる私。 今年も風の盆法要が今年も9月3日 に聞名寺で有り出席させて頂きました。 おわら道場の会員、風の盆講中の諸氏 そして法要の趣旨に賛同なさった観光客 が聞名寺の御堂に満員で集いました。 霧野雅麿ご住職の読経の後、竹内 勉先生 のご挨拶がありました。 全て行事が終わった労い会の際に仏前に 一旦備えられた 挨拶原稿を私にプレゼント してくださいました。 毛筆で綴られた 竹内 勉先生 直筆品。 とても、とても嬉しかったです。 左から 幹、竹内先生、進藤先生、庵代表です。 進藤先生は虹インターナショナル代表です。 3年前に おわら踊り エジプト公演の功労者。 スフィンクス・ピラミッド前、カイロオペラハウス 及びアレキサンドリア図書館ホールを企画交渉 のコージネーターです。風の盆に東京から来富さ れました。 私蔵だけでは勿体ないので・・・・・・。 謹んで 挨拶全文をご紹介させて 頂きます。 平成23年度 風の盆法要 挨拶文 今年も「風の盆の法要」の日がめぐって参りました。 毎年、同じことが催せることを、心から喜んでいます。 そして、毎年「風の盆」を支えて下さっている 「風の盆講中」の皆様の献身的な努力に、ただ ただ感謝するだけです。 それにしても、一年という歳月が過ぎ、また同じことが おこなえるということが、いかにいろいろな事が重なっ ての幸運に支えられているということは、東日本の大震災 の被災地のことを思い浮かべればすぐにわかることです。 それだけに「あたりまえ」を大切にして欲しいものです。 これからの話は今年の正月、国会議員も出席されている 七百人ほどの新年会で私が挨拶した時のものです。 今の日本は、日本航空、相撲協会、NHK、そして国会 議員は力をどんどん失っています。 その中サッカーだけは飛躍を続けています。そのちがい は何かと言えば、指導者の命令を待って働く人たちの 集団が二十一世紀に通用しなくなったのです。 ところがサッカーはオシム監督を迎えた時から 選手一人ひとりが、目の前の状況を見て、自分の頭 で考え、判断して、行動に移すことを習い、実行しは じめたのです。 それから八箇月 「なでしこジャパン」は世界一。 国会は機能していません。それはテレビや新聞をみれば わかる通りです。 そのテレビもスポーツ以外は見るべき番組もありません。 この事は「風の盆講中」にもあてはまります。 庵世話人に「次はどうする・・・・・・・」と尋ねる人。 「昨年と同じにすればいいだろう・・・・・・・」 と言う人たちがそうです。 役人は、三回行ったら、あとはおなじことしかしない 集団です。これを「前年通り」と言います。 昨年と今年は世の中の状況が異なります。零から組み立て 直し、その結果、同じなら、それはそれで立派な事です。 でも、同じことの中に前回の反省は加えられているはずです。 「企画」「実行」で「反省」がないのが役人の世界です。 これが「じり貧」を招くのです。 数日前徳川御三家の一つの水戸徳川家の城下町で江戸時代から 「吉原殿中」というお菓子を造り続けている店の主人から 次のような話をうかがいました。 「お菓子の注文は、三箇月お待ちいただけますか。 それが無理ならご遠慮ください・・・・・」と その理由は 「私の店の味は、昔ながらの味を守っているので、 お客様に合わせた造りは出来ません」という理由が あるためだそうです。 「風の盆講中」の皆様は言ってみれば「越中おわら節屋」 の職人さんたちです。 大正から昭和に完成させた「越中オワラ節」の型と風情 とを「平成という時代でも変えるわけにはいかない」 「質は絶対に落としてはならない」 「越中オワラ節が観光資源となっても、観光用だと 形を変えるわけにはいかない」 と言った意地をもって一年間修業してきた。その成果を 「風の盆」に披露することで、職人の一人ひとりが本人 の能力の中で精一杯力を出そうと意地を貫き通しています。 「上手」「下手」は世間が決めるから、どうでもいいです。 でも自分は出来るだけのことはやったという誠実さだけは 示してください。 終わりに「観光客」と呼ばれている方々に申し上げます。 せっかく「越中八尾」まで足を運ばれ「風の盆法要」に 加われたのなら、 今だけは 「観光客」という物見遊山はやめられて 今は亡き人、それが身内であれ友人、知人であれ、それらの 人たちの冥福を祈ることで、心だけは、「風の盆講中」の 人たちと同じになって手を合わせてみませんか。 そうすれば、亡き人に向けて合わせる手をやめて、その手に カメラやビデオを持つような、おろかな行動をとれるはずが ありません。 わずかな時間です。亡き人のために使いましょう。 それが「風の盆」であり「風の盆法要」です。 思い出は、カメラやビデオにまかせずに、ご自身の 心にしっかり焼きつけることを私は勧めます。 最後に言葉が先になりますが、気をつけてお帰り下さい。 そしてまた、来年も九月三日には、丈夫で聞名寺にお出掛 けください。 平成二十三年 九月三日 「風の盆法要」 オワラが好き 八尾が好き 友がなつかしい あの世の皆様と この世の皆様へ 風の盆世話人 民謡の守門者 竹内 勉 おわら道場の庵代表のご了解を 得て、竹内先生のご挨拶を紹介 させて頂きました。 お蔭様で挨拶文を綴っていると その含蓄 がより理解出来ました。 感謝、感謝です。 日々笑進 みき お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[おわら踊り] カテゴリの最新記事
|