カテゴリ:読書とDVD観賞/子育て本・子育ての記事
よしもとばななさんの子育てエッセイ。 息子さん(チビちゃん)の言葉、なんてかわいいんだろう♪と思うのと同時に、その言葉を聞き逃さないばななさんの愛情に心打たれました。 ばななさんが疲れていらいらして、息子に軽く八つ当たりしたとき・・・ 「あやまらなくてもいいよ、チビちゃんにもそういうときあるから」 いつのまにか、君は家族の一員になって助けてくれるようになっていて、そして男の人になっていたんだね、もう赤ちゃんじゃないんだね、そう思った。 寒い午後だったけれど、つないでいる手が温かかった。 離す日が来るのはわかっているから、もう少しつないでいようと思った。 (「いつのまにか」より) この前の日記とリンクして、うるうるきちゃいました。 「ママを触ってると、なんとなく、平和って感じがする」 (中略) そんな平和な時間は、実は忙しい親たちの大変な努力のうちに生み出されているけれど、実際はさりげなく過ぎていくし、まるでいつまでもいっぱい、とりたいほうだいにあるかのように、チビには見えているのだろう。 そのつみかさねがきっと平和な人間を創り、平和な人間が平和なともだち関係を創る。 それはとても規模が小さいし、時間がかかることだけれど、どこまでも広がってなにかの土台を作っていく。 (「平和な感じ」より) 今はいつもつないでいるこの手、自然につながなくなって、つなごうとしてもふりほどかれる日が来るんだな。 今はどこにいくにもいっしょだけれど、ひとりで玄関を出ていって、ひとりでいろんなことをして、帰ってくるようになるんだな。 それはみんなが味わってきたこと、そしてこれからもきっと人間がいる限り、続くこと。悲しいことじゃない。 そしてみんながそれをちょっと切ないと思えるから、この世は平和だということ。 そう思えない、だれともほんとうの意味では手をつながないまま大きくなってしまう人たちが、今のこの国では増えてしまっていることのほうが悲しいこと。 (「いっぱいのハート」より) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.07.24 23:14:44
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