というわけで、昨日は読響さんの大阪定期公演に行ってきました。曲目等は以下のとおりです。
読売日本交響楽団 第36回大阪定期演奏会
曲目 ベートーヴェン 交響曲第9番 ニ短調 作品125 「合唱つき」
指揮 ヤン=ウィレム・デ・フリーント
独唱 森谷真理(ソプラノ)
山下裕賀(メゾ・ソプラノ)
アルヴァロ・ザンブラーノ(テノール)
加藤宏隆(バス)
合唱 新国立劇場合唱団
年に3回ある読響さんの大阪での定期公演のひとつがこの第九となります。折角の読響さんだからほかの曲も聴きたいよね、とも思いますが、いやいや、あえて第九をしっかり聴かせてもらえる、のも大事かもしれません。今年の指揮者、ヤン=ウィレム・デ・フリーントさんは古楽のアプローチでこの曲を巧みに導かれましたが、やはり弦楽器のヴィブラートを控えめにするなどなど、新鮮な感じで曲は進んでいきました。12型(ファーストヴァイオリンの人数でオケの規模を呼びます)のどちらかといえば小型な編成でしたので、特にピアノの音楽の表現が巧みで、これはどちらかというとにぎやかになりがちな第九の演奏では異色だったかも、です。
とはいえ、フォルテの迫力、合唱、ソロの加わる終楽章は一気呵成に終曲まで行きましたし、いやあちょっと毛色の違う第九で楽しめました。今年の演奏会活動はこの演奏会でおしまいですが、奇しくもこの前日に自分が出演した年内最後の演奏会も第九、と一年納めがことごとく第九となった一年です。来年に向け、しっかりまた基礎的なことから吹く側も、聴く側でもやっていきたいな、と思ってます。