とはいっても、実はある場所でよく引用される詩なのだそうです。
私は知らなかったデス。
とってもいい詩なので、ここに紹介しようと思います。
そうそう。結婚式間近の大好きなち~にゃに捧げます。(=^^=)
二人が睦まじくいるためには 愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい
立派すぎることは
長持ちしないことだと気づいているほうがいい
完璧をめざさないほうがいい 完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい
二人のうちどちらかが ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい
互いに非難することがあっても 非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで疑わしくなるほうがいい
正しいことを言うときは 少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは 相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい
立派でありたいとか 正しくありたいとかいう無理な緊張には
色目を使わず
ゆったり ゆたかに
光をあびているほうがいい
健康で 風に吹かれながら 生きていることのなつかしさに
ふと 胸が熱くなる
そんな日があってもいい
そして なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても 二人にはわかるのであってほしい
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吉野弘 「祝婚歌」 |