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JAL123便のことを見ていたら、ANA61便のハイジャック事件も出て
来ました。1999年の7月のことだったのですね。 コックピットに入って副操縦士を追い出した犯人が、自分が操縦したくて 途中で機長を殺害した事件です。 パイロットになる小さい頃からの夢が叶わず、空港や運輸省かな、色々な 所に、羽田空港の警備の甘い点を指摘したのに「費用がかかるので」と断わ られたので、自分が実際に2度飛行機に乗り、降りたら出口を出ずに、 そのまま次の便の乗り込み口まで行ってハイジャックを決行したんです。 しかも、犯人は警察にも実名で犯行予告をしていたのに、警察はそれを無 視しました。後になってから、予告文を受け取っていた警官は愕然とした、てそんな危機管理の無さでどうするの。 お陰で、機長は刺されて失血死するし、犯人はその後シュミレーターでい つも遊んでいたから、レインボーブリッジをジャンボ機で潜ろうとして。 一番高度が下がった時は地面から200m迄下がり、コックピットからは 警報音が聞えたそうです。 それで、非番で乗っていた別の機長が体当たりして、コックピットに入り、 お客さんも手伝って犯人を確保。 機長は機長席でぐったりしているこの便の機長の身体の前に立って、操縦 桿を上へ向けました。 寸でのところで機体は上昇し始めますが、今度は急上昇したので失速。 死を覚悟をした所で、亡くなった機長が犯人にわからない様に自動操縦に 切り替えていた部分で、犯人に解除されていなかったエンジンの部分が 有効になっていたので、自動的にエンジンが噴射し、ストールは免れまし た。 しかし、機長は乗り合わせた医師の診察でその場で死が確認されたとか。 後は、タックルした機長はジャンボの機長では無かった為なのかな、ちょ っとわかりませんが、61便は副機長の操縦で羽田へ引き返し、乗客・乗務 員は全員助かりました。 犯人は有名国立大学を出ている位、小さい頃から頭も良かったようですが、 それだけに、受けた飛行会社を全部不合格と言う人生初の挫折には耐えら れる力は無かったようです。 おまけに安全性について問題があると、実名でわざわざ指摘しているのに、 改善もしない、人員がいないと言うので、「それなら、私を雇って欲しい」 と言っても「人員は足りていますので」。 だからといって、こんな無謀なことを考えるとは、とても正常な頭とは 思えませんね。 でも、責任能力は問えるとして、航空史上最も多い人質をとったという ことや機長殺害もあり、無期懲役になっています。でも、模範囚なら15 ~20年で出て来るんだろうな。 私がタイトルに書いた「先輩」というのは、この殺害されてしまった 機長が私と同じ大学を出ていた先輩だからです。当時はビックリしました。 私達夫婦は文系だから、周りの友達にもパイロットなんていなかったから です。(主人は小さい頃の夢はパイロットだったようですが・・・) あの大学を出てもパイロットになれるんだ、という点にも驚きました。 CAになる人はいましたけど。現に私がテニスのサークルでダブルスを組 んでいた超美人さんはJALの国際線のスチュワーデスになりました。 でも、それよりなにより、機長を殺さなくたって良かったんです。 自分と機長席を代われと犯人に言われ、ちょっと迷った後、当時のハイ ジャックの対応マニュアルに沿って(犯人に逆らわない)、「ん~、 じゃぁ、代わりましょうか」、と機長が言った途端刺したようです。 酷い!! 刺す必要なんかなかったのに コックピットの中は2人だけ。 凶器を持っていたのは犯人だけだったのに クリスチャンだからということもあったのかな?終始優しい感じで話しか けていたのに。 あの事件で、私が最も覚えているのは、ANAの社員の人達が機長の家へ 事件を知らせに行った時のことです。 丁度外出から帰ってらした奥様が、大勢のマスコミを見ての事だと思いま すが、 「なに?嫌なこと?」 と、落ち着いた態度ながら「聞きたくない」という気持ちが痛い程伝わっ て来ました。 私の先輩である機長はお兄様も弟さんもパイロットというから、本当に 飛行機が好きだったんですね 飛行時間2万時間には驚きます。 JAL123便の機長も大ベテランで、自衛隊→東亜国内空港→日航でした が、1万時間超でしたから。 2万時間なんて、私は、ですが他に知りません。 ハイジャックや飛行機事故がある度に、飛行機や空港の安全性について 改善がすぐなされますが、あの1999年、犯人が具体的にここに警備員も ゲートも無いから危険人物が入り込む可能性が高いと言ったのに。 今ほど日本人の危機意識が高くなかったのは事実ですが、事件後すぐに 無かったはずの費用が出て、ゲートも作られ警備員も配置されたそう です。 でも、総理大臣から顕彰されても、運輸大臣から表彰されても、機長は 帰って来ません。 毎年事件の日の、機長が刺された時間には、今でもANAでは1分間の 黙とうを捧げているそうです。 先輩、悔しいけれど、無念だったでしょうけど、どうかこれからも空の 安全を守って下さいねm(__)m いつも応援ありがとうございます にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 8, 2018 02:55:50 PM
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