一年前から細々ですが、取り組んで来たものがありました。
合唱でした。
卒業した高校の同窓会が80周年を迎えたことを記念して
演奏会を開くことになりました。
国内外で活躍中の先輩方、後輩達を迎えて行うその演奏会の中に、
「卒業生有志で女声合唱をする」という企画があることを知ったのです。
場違いだよな・・・、無謀だよな・・・と思いながらも
勧めてくれた友達の声に押されて
「こんな私でも参加できますか・・・?」 と、小~さく手を挙げた私
「大丈夫ですよ~。ちゃんと面倒見ますから。」
という返事に気をよくして、参加表明しました。
でも、送られてきた楽譜を手にして、呆然としました・・・。
なに、この分厚さ!!
やだ、これ日本語じゃないよっっ
楽曲は、ロッシーニの『三つの宗教的合唱曲 信仰 希望 愛』。
歌詞はイタリア語。
素人の私が・・・こんなの出来るんだろうか
やっぱりやめればよかったかな・・・
ただの物好きだ~~~
ただ歌うのが好きだからって、ハモるのが気持ちいいからって
小学校のPTAコーラスサークルに入っているからって、
やっぱり無謀すぎたかな、と大いに反省。
正直焦りましたっっっっ。
そこで、普段PTAコーラスの指導者であるママさん仲間に
早速個人レッスンをお願いしました。
有志が集まって全体練習を始めたのがちょうど一年前、07年の10月。
月一回の全体練習。その合間に個人レッスンを入れて。
途中、全体練習に出られないことも結構あったし、
個人レッスンも間が開いてしまったりして・・・
正直、途中辞退してしまおうかと思ったことも何度もありました。
だって、一緒に歌う仲間はやはり合唱の経験者ばかりで、
声質、声量が違うんですよね
声楽をちゃんと学ばれてきた方も多数いらして、
そんな方達の歌声の中にいると、自分の力の無さを
思い知らされるばかりで
素人でもOKと言ってくださったのだから、平気な顔して加わればいいんだろうけど
なかなかそれが出来ない私。
開き直れたのは、本当に本番直前でした。
そこからやっと楽しめるようになりました
本番は四ッ谷にある紀尾井ホール。
音響効果抜群の立派なホールでした。
(そこに立てるというのもものすごい魅力で・・・。
多分、今後一生そんなチャンス経験できないだろうな、とも思い、
申し込んだのも事実です)
本番は、 周りのたくさんの先輩方に囲まれて、
そして見に来てくれたたくさんのお客さんのおかげで
私もどうにかこうにか歌い終えることができました。
最初の『信仰』は、ほとんど暗譜していたはずなのに
本番では緊張してしまって、途中歌詞を忘れたり
何度も楽譜で歌詞を確認してしまいました。
でも、『希望』と『愛』は、緊張の中では割といい感じに声を出せて
歌えたと思います。
こんなにずらずら書くこと自体が素人だなと思いますが・・・。
私にとっては記念すべき大きな演奏会だったということで
ここまで読んでくださった方、どうか許してくださいね。
とっても貴重な、良い経験が出来ました。
思い切って参加してみて良かったです。
何よりの収穫は、たくさんの素敵な先輩方(と一人の後輩)とご縁が出来たこと。
最高齢で80歳超の方もいらして。
みなさん、品があって、美しくて、私もこんな風に年を取れたら・・・という
素敵なお手本になる方達ばかりでした。
このつながりを、今後も大事にしていけたらと思います。
当日聴きに来てくれたのは、両親と叔父叔母、
それに高校時代の親友二人(←仕事帰りに寄ってくれました)。
その友人からいただいた花束です。
とても嬉しかったです。
この出演は私にとってビッグイベントで、
終わるまで落ち着かなかったのは言うまでもありません。
本番直前の4回の練習は、往復時間を含めて6時間
家を空けなければならず、子ども達は留守番させていました。
その子守をしてくれ叔父ちゃん叔母ちゃんにも、とてもお世話になりました。
子ども達のこともこれからまた落ち着いて
面倒を見てあげなくてはいけませんね