ローズマリー
カンボジアに行く前に おばさんから 講演会のCDを手渡されました 「これ 本当に面白いから 聞いてみて」 それは レストラン経営をされている 中村文昭さんという方の「出会いを生かせば道は開ける」という題名でした 中村さんが高校卒業後上京して いろいろな人たちとであった中で 人生のキーパーソンとなる人との出会いを語られていました。 その方は「田淵さん」という軽トラックで野菜の行商をしている人で 話をしていると 中村さんは惚れ込み 弟子入りを申し出ます。 「向こう3年間絶対に自分のいうことに『はい』と返事すること」を条件に 田淵さんは 中村さんを弟子として迎え入れるのです。 弟子入りした第一日目 田淵さんは 中村さんにいろいろなことを課題としていうのですが それらはすべて 中村さんに 「無理です。できません。。」 と言わせるようなことなんですね。 中村さんは なんとか我慢してクリアしていくのですが やっぱりできないことばかりいう田淵さん。 そして 最後に 田淵さんは 「お前はできない理由を言わさせたら天才だ。 でも お前のような言い訳男でも そこそこの生活はできる。 なぜかわかるか? お前の生まれた国が日本だからだぞ。 しかも豊かなこの時代を 選んで生まれてきたんだよねー。」 「お前のようなできない理由のいいわけ男が 発展途上国に行ってみろ。 一週間以内に死ぬからな。」 「そこでは5歳 6歳くらいの子どもたちが 訳のわからない言葉を必死で話しかけてくる。 その子たちには できない理由なんてあると思う? 買ってくれそうなおじさんが来るまで待ってるなんて 言葉わかるおじさんが来るまで待ってるなんて 優しそうなお姉さんが来るまで待ってるなんて 客を選ってるなんてあると思うか?」 「家族が死ぬんだよ。 引いちゃったら自分が死ぬんだよ。」 「お前 できない理由を考える前に そういう国に行って修行して来い」 と言われ 中村さんは できない理由を作るのを やめていくんです。 そのフレーズを カンボジアに行ったとき 思い出しました。 観光地で出会う子どもたちに強さとエネルギーを感じながら。 以前 私が担任した子どもたちと同じくらいの年齢の子どもたちが 生きるために 家族を養うために 懸命におみやげ物を 手作りの小物を たどたどしい日本語で売っている。 本当に ショックでした。 辛いのではなく。 やるせないのでもなく。 一番近い言葉は。。。「尊敬」 かな 机上の空論を 現実のものとして受け止めた瞬間でした。 遺跡の素晴らしさや そこに住む人たちのたくましさ 優しさ 再会した現地にいる同級生の一言。 「ここでは 1ドル(90円)は 大金なんだ」 さまざまな想いをもたらしてくれた 旅行でした。 (そういう理由でおみやげいっぱい買ってしまい 叱られましたがwww) 女の子がすでに買ってしまったものを売りに来たので 「Sorry, I've bought them all.(ごめんね、もう買っちゃったの)」 と言って 断ると 「I'll give you,becouse you are pretty.(お姉さんかわいいからこれあげる)」 と言って 6本で1ドルのブレスレットを1本くれたので お礼に 髪を止めるヘアゴムをあげました。 すると 表情が和らぎ 幼い女の子の顔になって 「One more? I want two.(ひとつだけ?2つにくくりたいの)」 「Sorry. Only one I have.(ごめんね。1個しか持ってないの)」 女の子は にこっと笑って 戻っていきました。 「追憶」 ローズマリーの花言葉です