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テーマ:ひとりごと
カテゴリ:オモイツキ
「笑っちゃいなね、そのほうが楽しいから。」
そんな風に言われたのは、苔むす狛犬よりも、ずっと怖い顔をしていたから。 自分の意味について考えてたんだ。 返らない言葉に、行き場のない気持ちが、空に解けて消えてしまえばいいと思ってた。 鼻先をくすぐられた狛犬が、くすぐったそうに笑ってた。 目だけでにやりと笑ったその顔が「考えたって、しょうがないさ」と言っていた。 思い出しても、考えても、何も変わらない。 終わってしまったものは、元には戻らない。 苦いぎこちなさと一緒ではあるけれど、笑ってしまった。 そうか。 妙な納得だけして、もう一度笑ってみる。 雨ざらしの狛犬は、目が合うともう一度だけ、にやりと笑った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.09.16 03:27:54
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