半分真剣、半分冗談でお願いしていたハビーの有給がとれた。
というか、なんとかしてくれた。
11月3日、文化の日と週末をからめて4泊6日。
ちょっと短いけれど、これで 『ノースウエスト航空の誘惑』 に一歩近づいた。
でもまだ手放しでは喜べない。 最大の関門は私の腕にかかっている。 ハビーの病院を確保しなくては。
どちらかと言うと、ハビーが有給をとるよりもラスベガスの病院を予約するほうが難しいような気がする。
年末年始にラスベガスに行くつもりでコンタクトをとり続けている病院からは、未だに確実にOKが出ていない。
日本の透析病院では、年末年始は看護士さんのお休みの調整などがあってハビーも普段とは違った透析スケジュールになることが多い。
それはアメリカの病院でも同じだろうから、そんな時期にビジターのハビーを受け入れる余裕はないのかもしれない。
『やっぱり難しいかな。』 なんとなくそう思っていた。
そんなこともあって、年末年始のラスベガスを断念して11月に変更した形になった。
なんて、11月も病院の予約をとれなかったらキャンセルになってしまうけれど。
日にちも迫っているし、とにかく明日から病院にプッシュしてみよう。
昨晩のカミナリは怖かった。 目をつぶってもイナビカリが見えたし、耳に人差し指を突っ込んでも激しい音が聞こえたし。
そんな恐怖の中、家中の窓を閉めるために起きたんだけれど、ハビーが真顔で私にひとこと。 「おへそ隠しな。」
そんな彼は前橋育ち。 群馬はカミナリが多いから子供のころから慣れていて怖くないんだって。 あんなに大きなカミナリだったのに、イビキをかいて寝てしまった。
残された私は更なる恐怖でなかなか眠れなかった。