あのオリジン弁当にも、消費期限の不正があったそうですよ。期限切れの食材を、その翌日まで使っている店舗がいくつかあったそうです。こういう内部告発が後を絶たないですね。はっきり言って、一般客がこういうのを見抜くのは不可能なんです。なぜなら、食材そのものには、消費期限が書いてないからです。
オレが数年前にいたファミレスでも、やはり同じことをしていました。大手の外食グループです。告発することが目的ではないので、詳しい情報は書きませんが。例えば、レタスであればカットしてから12時間、しめじは8時間、冷凍のチキンは解凍してから2日間というふうに、全ての食材の期限が決められています。その期限が過ぎたからといって、見た目には全く問題がないものもあります。そういったものは、社員の判断で使い続けていました。もちろん、こういった期限切れロスを出さないよう努力し、食材量をコントロールしているんですが、どうしてもロスというのは出てしまうんです。ファミレスというのは、客席と厨房が必要で、その為の広い空間が必要です。だから、家賃が非常に高い。従業員もたくさん必要で、他業界に比べて人件費も高い。利益が出にくい構造になっており、そういった環境から今回のような発想に結び付くのです。お客様第一ではなく、利益第一の発想です。たくさんの店舗で働きましたが、その全ての店舗でこのような期限延ばしを当たり前のようにやっていました。従業員なら全員知っている事ですが、お客さんは誰も知らないでしょう。
これだけテレビや新聞で騒がれている中、ファミレスに関する不正は報道されていないので、おそらく今は、こういう不正はしていないのだと思いますが。とにかく、少しでも利益を出したい企業の立場と、新鮮で安心なものを食べたい消費者の立場は、一致することはないんです。自分で育てた野菜、自分で育てた肉以外に絶対安心な食材なんて有り得ません。それを覚悟しておく必要があると思います。