強気な妻と可哀そうなオレ

  きのうの事ですが、仕事が終わり家に帰り、真っ暗な部屋に入った瞬間、生暖かい空気が　どよ～ンと漂っていました。エアコンの暖房が付けっ放しになっていたんです。家の中には誰もいません。妻が仕事で外出するときに消し忘れたのでしょう。オレが同じ事をやるとチクチクと文句を言うくせに
ムカつくなぁと思いつつ、暗闇の中をリモコンを取りに進むと、何かがオレの足に絡まって、そのまま転倒。

　ぎゃ～！

　オバケがオレの足をひっかけたんです！ついにわが家にもオバケが出現か。イヤ、悪妻星から宇宙人が逆襲しに来たのかもしれない。おそるおそる電気を付け、そして足元を見ると、ピンクのブラが落ちているではありませんか妻が脱ぎ捨てたブラに、オレは足をひっかて転んだのです。

　　　　仏のようなオレも、ついにマジギレ。

とは言っても、周りに誰もいないんですけどね。
　今日こそ、妻が帰ってきたらガツンと言ってやって、そして
オレ様の威厳を知らしめてやろうと決意。

　夜、帰宅した妻を取っ捕まえて、
　
　　「暖房が付けっ放しだったじゃないか！
　　　　　　　　　　　　いい加減にしろ！」

と言ってやりましたよ。オレも言う時は言うんです！きっとビビッタに違いない。と思いきや、妻の反応は、

　　「その方が部屋がジメジメ
　　　しなくていいんじゃない。」
　　　　　　　　　　　　　　だってさ。
　
　

　　　　　
　　　　・・・。



　言葉を無くしたオレは、ふと我にかえり、もう一発ぶっ放してやりました。


　　　　「脱いだものを散らかすんじゃねえよ！
　　　　　足に絡まって、転んだじゃねーか！」と。

どうオレって、迫力あってコワイでしょー。
ところがだなぁ、返ってきた返事は、


　「勝手に見ないで！」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　だとさ。

　オレはもう熱が出そうになったので、さっさと寝ました。


　　　　　　　　　　　　　　早死にしそうだょ。


かわいそうなオレに、お情けのポチを下さい～！