こんにちは!
ひさしぶりに、気合入れてオプション考察かこうかと思います!といっても、他の方のブログの考察なんですが・・・
PETさんたちの写真もたくさんためてあるので、そちらは明日にでもUPしますね!
さて、相場自体は三尊形成して、下落相場の戻り天井を売ったかなという感じなのですが、BOX相場という状態には変わらないわけで・・・
そんななか、OP界ではちょっとした事件が!!
なんと、バックスプレッドの大家であるACさんが、「伝家の宝刀」とまで呼んで愛用していたバックスプレッドを封印宣言したんですね~
理由は、「ボラが既に微笑んでいるから(FOTMプットのIVと歪み率がいずれも頭打ちとなっていることから)」とのことです。
さらに、ここのところVIXの下落相場もトレンドが緩んできて、どちらかというと20台半ばでモミモミしていたので、「ここまでIVが落ち着いてきたら、カレンダーバックでもOKだろうと」試行錯誤していたのですが、どうにもうまく鞘が抜けない・・ 何でだろうと思っていたら、ACさんが
「カレンダーバックというのは、必然的に低IVを売り、高IVを買うことになるから、単に全体のIVが低いだけではうまくいかない。そこからさらにIVの歪みが生じないとはじめのハンディを克服できない」とおっしゃられて、なるほどな~とおもいました。
カレンダーにしてもやはりFOTMの歪み率が頭打ちになっているから、やりにくいんですね~
そして、このバック不発相場&売ったモン勝ち相場でACさんが新たな戦略を考えてくれました。考えてくださるだけなく、なんと早速実践してしまっているのですからすごいです!その名も大外月給売り!!
PUTのFOTMが噴かないなら、それを逆手にとり、大外を一定金額売って放置しておこうという大胆な戦略です!
現在ACさんはP500を売っているんですよね。要するに、225が5000をきらない限りはプレミア丸取りできるわけなんです。 まさにバックの真逆ですね。
ただ、やはりACさんだからできる戦略かな~とは思います。 というのは、225が5000を割らない限りといっても、もしここから大暴落して225が7000をもう一度割る局面になった場合の含み損や証拠金の膨れ具合はハンパではないと思うからです。
ACさんほどの方だと、逃げ方も、ごまかし方もスマートですから、何とかなると思うのですが、普通の人ではそうはいかないと思います。
さて、ではもう少し安全に売り戦略をバックではない形で、さらに放置できる形で出来ないかなと考えていきますと、DCS〔ダイゴナルカレンダースプレッド〕や枚数違いカレンダーがあります。
DCの大家すみパパさんは、その黄金比でスイスイ相場を渡っているようです!
世にでているDCの有名なところだと、さえきさんの-4X3戦略、そして最近にわかに脚光を浴びてきた甘カレンダー(-2x1戦略)ですね~
現在、実験的ポジで中売りの(-4x3)と外売りの(-5x3)という8PDCをつくっているのですが、8月まで放置で様子みたいと思います。
さて、他にはなにかないかな・・・と、ブログを巡回していたら、たくみさんが非常に面白い企画をなさっていました! たくみさんは、いわゆる「OP売り方さん」で有名な方です。
その企画とは「乱数OPトレード!!」
私のオプションに対する考え方の一つに「オプション売りをメインでやる場合、究極、資金管理だけやっていてもある程度の利益は上がるはず」というのがあります(まあ、ちょっと極端ですけど)。ということで、本当にこれが正しいのか少しシミュレートしてみようと思います。〔たくみさんのブログより〕
この意見、ミミも同意です。
ACさんがずーーット運用している凡才ですが、たしか2年間で利回りが30%ぐらいだったと思うんです。
驚くような数字ではないですが、何の裁量も混ぜずに非常に単純なシステムで、去年の暴落も通過して、この数字はすごいと思うんです。 そして、それが出来たのは証拠金を考慮して、最大限に保守的な枚数で小さく運用していっているからだと思うんですね。
さて、たくみさんの話に戻ると、6/22エントリーのエンスパかいましたというところに、売り屋さんとしての非常にいいコメントが書かれています。
私がよく反省していますが、オプションのむずかしいところはいかに欲を抑えて(ようするにリスクをとりすぎないで)地味に稼ぐことに我慢できるかという点だと思っています。〔たくみさんブログより〕
本当にその通りで、売りメインにすると、どうしても月10%程度が安全に稼ぐ頭打ちなんですね。月10%なんて、相当いいと思うのですが、それが当たり前になるとそれでは満足しなくなっちゃうんですよね~ また、売りやさんの宿命として、定期的に吐き出す行為があることを考えると、ある程度の貯金もしていおきたいな・・・なんて思ってしまいますし・・・
まあ、でもAC師匠でさえも、かなりきわどい売り戦略でしばらく行くみたいなので、ここは少し冒険して初心に帰って売ってみようかなと・・・・
そんな時に冒頭の「OP乱数トレード」をみつけたんですね~
簡単にいうと、エントリーも損切りも2進乱数で決めるというものです。
ルール抜粋しますね!
1.想定元本は1000万円、ポジションはSPAN100%で700万に達するまで建てつづける。
2.対象は当限のみでcallとputを売るかどうかは寄り前に乱数で事前に決めておく(新規、損切りに裁量を一切加えない)。
3.新規建てはSQ日から3週間までとする。決済は原則としてしないでSQまで持ち越す(但し、以下の損切りルールあり)
4.新規はコールとプットの売建のみで対象は中心価格から±750円
5.現値が売値の平均単価の2倍を超えた場合、損切りフラグが立つものとする。フラグが立った場合は2.の結果に基づいて損切りするかどうか決定。損切りフラグは当日のみとして、翌日はまた新規で判定する。損切りする場合はその行使価格全部のポジションを落とす。場中に一度フラグが立った場合は、その後値段が下がっても損切りする。
6.新規建ては寄成、損切りは引成。新規建ては5枚ずつ建てるものとする。
で、たくみさんはバーチャで7月いっぱい運用していたのですが、すごい成績がいいんですよ!
まあ、7月は売ったもん勝ちの相場とはいえ、成績が良いだけでなく、後半ほぼ完璧な放置ポジが完成していて驚愕しました!
結局、損きり回数1回〔2万5千円〕、総利益+116万円という、月11.6%という成績に!
コレが先物の売買を乱数でするのとどう違うかというと、ATMから+/-750のところを売ることにより、逆行された場合の糊代が相当あるんですよね。だから、明らかに勝率は良くなる。
オプション太郎さんが「勝率の高い戦略の最大の敵はいじりすぎることだ」といっていましたが、この「いじりすぎ」を場が始める前から乱数でアクションを決めておくことにより、最小限に抑えられます。
また、どうしても一気にポジションを積み立ててしまいがちなのですが、分割して玉を建ていくことが、裁量の余地なくスムーズにできるのもいいですね。
ただ、スパンで裸売り戦略で70%も証拠金を使うというのは相当危ない気がするので、そこは工夫が必要になりそうです。
で、ミミが考えた変更ルールは証拠金使用率は30%まで。
そして、どんなに売り方有利の地合とはいえ、地政学上のリスクなどは常に付きまといますから、完全な裸にはしない。
要はたくみさんのルールで裸でコールや、プットを売るところを片羽コンドル状態〔500円外を同枚数買う〕にしたらどうかなと思ったんですね。
証拠金対策にもなりますし、これだけで相当ガンマが押さえられます。
あとは、コンドルにすることにより利益が減るので、エントリーも「今日は仕掛けるか仕掛けないか」だけきめたら、あとはPUT側、CALL側両方にエントリーしても良いかなとも思いました。そうすれば、一応スタートはデルタニュートラルで始められますしね。
たくみさんのところのコメント欄にもありましたが、GDしたらPUT側、GUしたらコール側のような逆張りシステムで張っても良いのですが、そうすると一方通行相場でかなりきついんですよね。結局、相場がどこで反転するかなど予測しても分からないですから、乱数様に委ねてしまうというのは意外といいかもなんて思います。
ところで、上のGD&GUを利用したコンドルを積み上げていく単純なシステムで、安定した成績を残しておられる方がいるので、ブログを紹介しておきますね。
あと、この乱数システムのいいところは、同じルールで運用しても、それぞれが違うポジション編成になるところですね~ そして750円の外で戦っているので、相場がしばらくこういう状態なら、利益額は違ってもみんな利益がでるでしょうね~
ただし、死ぬ時もみな一緒ですがww
アメリカの7限のSQが今週なので、今週いっぱい少し考えてみて、8限からS&P指数で実験的枚数で試してみる予定です!
この戦略の引き際はバックが活躍しだしたらだと思うので、運用試すなら今かななんて思いました。
ちなみにミミが使っている乱数のサイトはこちら。右端のMINのところに「0」、MAXのとこに「1」を入れると、2進乱数がでてきますよ~