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夢先生の玉手箱-annex

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カテゴリ:英語教育-1
「ブログの難しさ」を書くきっかけとなったコメントを頂いた方から
木曜日に謝りのメッセージを頂きました。
文字だけの世界が生んだ誤解でしたが、
一方でコミュニケーションの大切さも感じました。

「先生、やっぱり兄弟で育つということはすごいことですね。
 娘が経験をしながら、逞しくなっていくのを見て
 下の子を産んでよかったと思います。」
このお母さん自身は、ひとりっ子で、
上の子が年長さんの時に下の子を出産した。
5歳になっていたこともあり、頭ではお姉さんになるよ、と言われて
下の子が生まれるのを楽しみにもしていたようなのだが、
いざ生まれたら、お母さんを独占できない寂しさから
赤ちゃん返りをし、幼稚園にも行かない、英語にも行かない、
お母さんと一緒にいる、と号泣するようになってしまった。
まったく幼稚園に行かなくなると、
もう友達という横のつながりができつつある年長さんだけに
戻りにくくなる可能性があるので、
お母さんと一緒に自宅から1時間程離れた実家にいた一ヶ月の間、
英語のある日は、お婆ちゃんが、幼稚園まで連れていき、
私の教室の同じクラスのお母さんが、
幼稚園から私の教室まで送り、
レッスンが終わると、またお婆ちゃんかお爺ちゃんが迎えにきて、
という連携プレーで、幼稚園と英語に通わせた。
お母さんと自宅に戻った後、登園時にぐずったりしたが
お母さんも下の子を連れて一緒に通園し、
なんとか毎日幼稚園に通えるようになった。
下の子が数回に渡り入院するような病気になったこともあり、
本当にお母さんは大変だったと思う。
下の子が生まれるまでは、甘えん坊で、
与えられるまで、何もしなかったのが、
今では、ゆっくりでも、自分でやり遂げる頑張りやさんになり
弟に目が配れるまでに成長した。

兄弟は、それぞれ我慢しながら育つので、
譲る、思いやりの心が生まれ、他人を受け入れる基礎ができるが
一人っ子は、どうしても自分以外の人との接点が少ないので、
自分中心の生活スタイルになり、マイペースになる。
マイペースが通用する環境ということもあり、
みんなと遊ぶより、一人で遊んでいた方が楽しい。
という一人っ子の子も多い。
だまって従っている子もいるし
仕切られるのは嫌という子もいる。

私の教室でも一人っ子を持つお母さんの中には、
子供が小さいときから積極的に
スキー教室や、田舎体験のような雑誌などで募集される
宿泊プログラムに一人で参加させている方が多い。
幼少期から同年代の子供達にと一緒に生活する機会をたくさん持つのは
一人っ子にとって、マイペースが通用しない環境での生活を体験でき
非常に効果的だ。
このような宿泊プログラムに参加してきた私の教室の一人っ子たちは、
参加していない一人っ子と全く違う。
一人っ子ということが、わからない程、
人との関わりを積極的に楽しむことができている。
もちろんよく観察すれば、一人っ子だな、という部分も垣間見えるが
同じクラスの子供達や一緒に参加した生徒達に、
「え~一人っ子なの!そう見えない。」と言われ、嬉しそうだ。
何故、そう言われると嬉しいのか?と、
一人っ子である友人に尋ねたところ
「私も、やっぱり一人っ子なんだ。と理由がわからないままに
 小さい時から言われ続け、一人っ子であることに
 コンプレックスを持っていたから、
 一人っ子に見えない、という言葉はとても嬉しかった。」
と答えてくれた。

一方、幼児期から低学年時に他の子供達と一緒に
それも知らない場所で、生活するという経験を
しなかった一人っ子たちは、
環境への順応力が育っておらず
大きくなるに従って、
マイペースが通用する居心地のいい自分の家や親戚の家には行くが
知らない場所で家族以外の人と泊まることへのハードルが高くなり
学校行事である移動教室にも
疲れそうだと、気乗りがしないと言う子もいる。

私の教室には、一人っ子キャンプというプログラムがあり
参加者も手伝うスタッフも講師も、すべて一人っ子のみ
弟がいる私も、参加できなかった(笑)
このキャンプは、一人っ子である講師の発案で行われたのだが、
キャンプから帰ってきた生徒達は、みな笑顔で
「こんなにいっぱいしゃべったことは、なかった。楽しかったぁ」と
嬉しそうに報告してくれた。

子供同士でなければ、笑い合えない話しがある
共有できない時間があり、経験できないことがある。
積極的に親のいない環境で、他の子供と話し、笑い合える機会を
幼児期から勇気を持って与えてあげて欲しい。







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最終更新日  2008年03月22日 15時53分46秒



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