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夢先生の玉手箱-annex

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2008年03月23日
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カテゴリ:英語教育-1
26日に出発する海外研修の準備もいよいよ大詰め。
080321_2119~01.jpg
現地の小学校、中学校、高校で
日本の生活を紹介する発表を行うので、
その資料を作っているところです。
外国語としてお互いに学習している英語が
共通言語として活躍します。
資料、スクリプトすべて自分たちで英語で作成し、
最後に外国人講師のチェックが入ります。
鉛筆で下書きして、OKが出たら、
マジックで書きなさい、と言ったのに…
ソーラン節、フォークダンス、お手玉、手遊び、
まるで興業に出かけるようですぽっ


十分な英語力がない状態で短期間、英語圏で生活することが、
小、中学生にとって有意義な経験といえるのだろうか?
修行時代と合わせ英語圏での海外研修を引率した8年の間、
この疑問が私の中で消えることはなかった。
翌年の海外研修をどうしようかと考えている時、
一人の生徒のお母さんから、
中学生の娘に、自分の今の生活から想像もできない世界が
あるということを見せてあげたい。
娘を私がボランティアをしているタイへ
連れていって欲しいと頼まれ、正直驚いた。
当時私は、スラム街の子供達の為に学校を設立した有名な財団に
係わっていたので、よくタイへ出かけていたし
タイで5年以上活動していたので、
仕事を離れて仲良くしていた通訳もいた。
彼女にコーディネートを頼めばできなくもない、
しかしアジアともなると衛生面、安全面など、
英語圏とは、比較にならないほど、危険な要素が多く、
精神的な負担も大きい。
安全について確信が持てず、私は、すぐに実行に移す気にはならなかった。
そんな時、小学生の時に修業時代の私が引率した海外研修に参加した大学生が
教室に遊びに来たので、海外研修について尋ねた。
「自分が今のように子供の人権に関心を持ったのは、
先生と行ったアメリカでの海外研修で訪れたメキシコ側の国境の町で
自分と同じ年の子供が物売りをしているのを見たからなのです。
ホームステイなどの事はほとんど覚えていないけれど、
その子供達が私たちを見る目は、今でも心に残っています。」
その言葉で、私は、子供達をタイへ連れていく決心をした。

タイは、文化を理解する上で非常に大きな役割を果たす食べ物が
子供達の口に合わなくて、1度で取りやめることになったが、
7年前にインドネシアの島で今のスタッフを紹介され、
1年間通いつめて人脈、ルートを作り、その島を研修地に決めた。
その後、鳥インフルエンザの流行があったりと
不安材料はつきないが、
情報提供やアドバイス、現地でのケアなど
この研修をご理解いただき、サポートして下さっている方々のご助力で
細部に渡りスムーズな対応が確約されていることは、とてもありがたい。

家の仕事を手伝う為に学校を辞めなければならない小学生
弟や妹の為に進学を諦め、就職をする中学生、高校生や
家が貧しく教科書が買えない生徒がいることを知り、
親への感謝を口にする生徒達
学校へ行けるのに、行かない自分が恥ずかしい、といって
不登校を止めた生徒。
ボロボロの英語の辞書を回しながら使っている生徒たちの為に
研修中に使う為に持ってきていた自分たちのお小遣いを出し合って、
英語の辞書を寄付することにした生徒達。

自分たちにとって当たり前のことが、当たり前でない世界に暮らす
自分たちと同じ年の子供達の生活を体験することで、
当たり前のことなどなにもないと知り
今の自分の恵まれた環境に気づき、感謝するようになる。
価値観を根底から考え直す。
この年代の子供にしかできない経験であり、
必要な経験なのだと私は考えている。

今年の参加者たちが、現地で何を感じ、何を学ぶのか
とても楽しみだ。






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最終更新日  2008年03月23日 11時05分16秒



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