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夢先生の玉手箱-annex

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カテゴリ:英語教育-1
ピアノも家で練習しないし
英語教室の宿題も、前日にサッとやるだけで
一生懸命やるという姿勢が見られない、
と、嘆いているお母さんは多いと思う。
そのような子は、私の教室の宿題のあるクラスにもいる。

暗唱の宿題も上っ面だけしか覚えていないので、
とてもCDと同じようには言えていないし、
内容まではイメージできていない。
数年経つうちに、毎日聞いて
きちんとやっている子と
すべての技能でかなりの差がついてしまう。

このような子供は、もともと理解力のある要領のいい子が多く
小学校低学年の時期に、なんでもさっと出来てしまい
いつの間にか、とりあえずできていればいい。という
「とりあえずやればいいんでしょう」姿勢になってしまう。

特に何年も習っていると
習っていることが当たり前になり、
「なんとかなるさ」と子供にも甘えが出てくる。
「ちゃんとやらないなら、辞めさせるから」と言っても
数年間辞めさせられないでいるのだから
辞めさせられることは絶対にない、と思っている。
いくら宿題をやれと言っても真面目にやらないか、
しばらくやっても、またやらなくなるの、繰り返し。
お母さんも、英検に合格するなど、
ある程度の成果が上がっているので、
惜しくて辞めさせることができない。
しかし、長い目で見たら
いいかげんにやっておいても大丈夫、という
「とりあえずやった」勉強を続けて
それが当たり前でいるより、
そのような勉強では、なんとかならない状態がある、
自分で努力しなければならない、ということを学ばせた方が
後の学力は飛躍的に伸びる。

小学校の時に学習習慣がつかなかった子が
中学や高校で学習習慣がつくケースはごく希だ。
ほとんどがそのままか、テスト前日に勉強をする
一夜漬けを繰り返す最悪の状態になる。

私は、小学校4年生から6年生の
再三話しをして注意をしても態度が改まらない
「とりあえずやった」的な学習態度の生徒には、
最後の手段として、荒療治(?)を行う。
「そんな勉強しかできないのなら、
 お母さんにお月謝をいただくのは心苦しいから
 今月で辞めて欲しい」と伝える。
まさか、先生から辞めろと言われることなど想像をしてないので、
あたかも自分の物を突然取り上げられたように
殆どの生徒が、びっくりして泣き出し、
ちゃんとやるから続けさせてくれと言う。
身につけた英語力が惜しいのは、子供も同じだ。
「今まで、何回も言っているのにやらなかったのだから、
 ちゃんとやりますと言われても、悪いけれど信じられない」
「じゃぁ、どうすればいいの?」
「自分で考えてみて、一週間後にどうするのかを聞かせて。」
家に帰って泣きながら、お母さんに辞めさせないでと先生に頼んでと言う。
お母さんには、あらかじめ電話で
「時間を決めて学習させる為に
学習スケジュールを書いて先生に提出してみれば?
あなたが、そのスケジュール通り勉強したら、
お母さんも先生にお願いしてあげる。」
と言って下さいとお願いしてある。
翌週、今までにない完成度で完璧に宿題をやってくる。
自分の完成度に自分でも驚き、
初めて、今までの「なんとかなるさ」的な学習では
中途半端な力しかつかないことを身をもって知る。

子供にとって大切な学習習慣を身につける為や、
努力して力をつけることの大切さと素晴らしさを学ばせる為に
口先だけでなく、本当に辞めさせる勇気が必要な時がある。
子供は、その時初めて英語が、
自分にとってどのくらい大切なものなのかを知り、
もっと勉強したい、と自分から願う。

自から努力することを知っている人間は強い。
これは大人も子供も同じだ。

次回は、「自分が習得したように教えてしまうー子供に英語を教えるときの注意点-2」





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最終更新日  2008年03月25日 08時32分35秒



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