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カテゴリ:英語教育-1
私が海外研修に行っている3月28日に文部科学省は
小学校学習指導要領の改訂を告示にともなって 新学習指導要領では小学校5・6年で週1コマ「外国語活動」を実施することとした。 外国語活動においては、音声を中心に外国語に慣れ親しませる活動を通じて、 言語や文化について体験的に理解を深めるとともに、 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育成し、 コミュニケーション能力の素地を養うことを目標として様々な活動を行う、 と、いう内容だ。 文科省小学校外国語活動サイト 教材の内容を見てみると、 民間の英語教室と同じような内容。 これが20年近く検討されてきた結果なのかと少々がっかりだが、 未だに反対論も根強くあるという背景、 又、学校という環境では、できることに限りがあるので この程度の内容にまとめざるを得なかったのだろう。 外国語を習得する臨界期を越えてしまった5、6年生に 音声を中心に外国語に親しませる活動をすることが、 使える英語力の習得に効果があると思えないが、 少なくとも、金銭的理由で英語教室に通えない子供達が 読み書きが主体の中学英語に触れる前に 短期間でも耳から英語に触れることで、 英語嫌いになる子供達が減る。 そして、幼いときから英語を学習している子供達にとって 自分ががんばってきたことが評価される機会が増える。 この2点においては、英語必修化を喜びたい。 しかしどのような内容であれ必修化されることで 大手英語教室は、生徒獲得に一層力を入れ、 英語を習わなければ、お子さんは落ちこぼれますよ。 くらいのことを言うのだろう。 そして、私立中学が英語を受験科目とする可能性も高まった。 小学校での英語必修化は、英語教育ビジネスにとって 追い風になるのだろうが、 本来の目的から離れた無意味な先取り学習に走る親を作りだし 英語偏重主義に拍車をかけるだろう。 私はこれを喜ぶことはできない。 明日から2008年度のレッスンが始まる。 英語必修化の波は、私の教室にどのように押し寄せてくるのだろうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年04月06日 11時35分10秒
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