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夢先生の玉手箱-annex

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2008年04月18日
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カテゴリ:英語教育-1
私の教室では、5年ほど前からを環境問題についての啓発活動を行い
地球温暖化防止に取り組み、reduce、reuse、recycleを推進している。
課外活動の学習テーマとしても取り入れ
どのようにゴミを軽減するか、水の使用量を減らすかなどを考えさせる
アクティビティを環境保護のNPO団体の協力などを得て行い、
生徒達にも実践を促している。
活動を行っているなかで、
大量の紙を使い、その中の数パーセントしか有効に活用されていない
チラシなどの紙媒体による宣伝を行うことに疑問を持つようになり、
ここ2年、チラシの作成、配布を止めている。
しかし、一方で問い合わせの時に数年前に入れたチラシを手に
「子供がこの年齢になるまで取っておきました」と
教室を訪れる方もいらっしゃったりして、
まったく入会案内の広告をしないことも躊躇われる。
そこでゴミが出ない広告媒体としてwebを利用した宣伝に関心を持つようになり、
現在、無料ページに教室の名前とホームページのアドレスだけ掲載している
検索エンジン会社の営業マンに有料ページについて話しを聞く為に
昨日の午後、会った。

ヒット数、利用者の年齢、1年間の利用料などの説明に続き、
有料ページの制作見本として見せられた、ある英語教室のページを見て驚いた。
4ページの広告に使用されている教室での授業風景を中心とした
10枚以上の写真、すべてに生徒の顔がはっきりと写っている。
どのような人が見ているかわからないサイトに、生徒の顔を出す。
きちんと親に説明し、理解を得られているのだろうか?
私には、考えられない事だ。

経営者、指導者のモラルを疑う驚くようなことはまだある。
特に進学塾
生徒の学力からかけ離れた難関校ラインを、がんばれば行けるよと
生徒や親に吹き込み、「もう少しがんばれば…」と子供と親の気持ちにつけ込む。
模擬テストでだいたい可能かどうかわかりそうだと考えるかもしれないが、
小学生では、偏差値が一定しないことは普通のことだし、
あと偏差値2、3で志望校の合格ラインに届くと思っても
その偏差値2つ3つが上げられる可能な数値かどうかは、
指導している講師にしか判断できない微妙なラインだったりする。
通常授業の他に特別講習、特別授業、個別授業を受けさせ、
結果、落ちると、「少し、努力が足りなかったね。」などと言われて終わり。
受験が終わった後、塾が勧めた志望校ではなく、
滑り止めとされていた私立の中高一貫校に合格した生徒のお母さんから
本来合格できる学校は、合格した学校で、
塾に言われた志望校は、ウチの子には無理だったのだと思います。
結局、塾にカモにされていたんですね。
と、聞くことが多い。

確かに勉強したことは無駄にはならない、
しかし、そのような塾の利益追従の方針は、
子どもの心に「あんなに努力してもできなかった」
という気持ちを刻み込む。
私には許せない行為だが、
受験が終わったら、もう客ではないからどうなろうと関係ない。
と、考えているからできるのだろう。
最長で15年、共に歩く私には、とてもできない。

ネットや足を駆使して卒業生などの情報収集を自分で行い
塾の勧める学校ではない学校を受験校として選択できる親御さんはいいが、
そうではない親御さんには、
知らず知らずのうちに薬漬けにされてしまう患者のように
塾のカモにされてしまうことのないように
中学受験にもセカンドオピニオンが必要なのではないかと思ってしまう。






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最終更新日  2008年04月18日 10時29分47秒



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