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夢先生の玉手箱-annex

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カテゴリ:英語教育-1
昨日いただいたメッセージで
英語育児をしている人の中には、
日本語のテレビを見たがって
英語の物を拒否し始めたら嫌なので見せない、
というお母さんがいると知り驚き、その子どもたちが可哀想になった。

日本語でも英語でもテレビを見せないという教育方針ならわかる。
英語の物を拒否し始めたら嫌というのは、
親のエゴだし、もし日本語のテレビを見て英語の物を拒否し始めたら
それだけ子供が英語に興味がない、
とは思わないのだろうか?
英語の習得の為に、母国語を避ける環境を作る。
日本語の習得を封じ込めてまで、
英語を習得する価値があると言うのだろうか?

日本語は、習得が最も難しい言語の一つと言われている。
今、私が第三外国語として習得しようとしている
習得が最も簡単な言語と言われるインドネシア語と比べると
サバイバルする為の最低語彙数ですら、比べものにならないほど
多くの語彙を必要とする。
日本語が母国語でよかったと、つくづく思う。
長い歴史の中で磨かれていった、美しい言語だからこそ
俳句、短歌、川柳などが、生まれたのではないかと思う。

私の知人の一人は、子供が生まれて1年後に
アメリカの地方都市に海外赴任することになり、
彼の息子は、英語環境の中で幼児期を過ごすことになった。
奥さんは、学生時代の英語に磨きをかけようと
息子をベビーシッターに預けて
近くのコミュニティーカレッジにせっせと通っていた。
夫婦の会話は、日本語だが、
奥さんは、せっかく英語圏にいるのだからと子供には、
英語を習得させようと英語で話しかけをした。
息子は3歳から近くの子供達と一緒にナーサリースクールに通い始め
現地の子供達と変わらない英語を話せるようになった。
しかし日本語は殆ど話せない状態になり、
私の知人は、帰国後を心配して奥さんに
日本語を学習させるように言うが、
日本に帰れば、日本語は自然に身に付くと
奥さんは、聞く耳を持たなかった。

そして、それから半年後、彼に帰国の辞令が下り、帰国した。
奥さんは、せっかっく身につけた英語を忘れないようにと
息子をインターナショナルスクールに併設されている
幼稚園に通わせたいと考えたが、
費用の高さに断念せざるをえず、
車で30分ほどのプリスクールに通わせることにし
家ではケーブルテレビで放映される
英語の子供番組やアメリカのテレビ番組のDVDなどばかりを見せていた。

そのプリスクールに通っている子供は、
全員が日本人、日本語も飛び交う環境なので、
またたく間に日本語を話せるようになった。
ところが、プリスクールで仲良くしていた子が、
突然、プリスクールを辞めて幼稚園へ転園した。
驚いて、お母さんに電話で理由を尋ねると
通い始めた幼児教室の先生に
日本語の語彙数が同年齢の子どもに比べると極端に少なく、
小学校での学習についていけない可能性があると
指摘されたからだと聞かされた、
不安になり、帰宅した夫に相談した。
家には、日本語で書かれた絵本もなく、
翌年に小学校に入学するのに、ほとんどひらがなが書けない。
更に、彼の学生時代の友人(私の友人)が1歳下の子供を連れて、
遊びに来た時にその子どもが、漢字の書かれている絵本を
読んでいるのを見て初めて我が子が危機的状況にいるのを悟った。
その日を境に、息子に対する日本語の特訓が始められ、
もちろんプリスクールを辞め幼稚園に転園もした。
そして公立小学校に入学。
学年が上がるごとに、物語を読んで答えるなどの
読解力の問題ができなくなってきていて、
今年4年生になったその子が、国語だけでなく
読解力が必要となってくる算数などに躓くのではないかと
不安はつきないという。
そして学校の勉強に追われて、英語に触れる機会を失ってしまったら
英語をペラペラと話していたことが、
信じられないような状態だと言う。

今は英語を忘れてしまったかのようになっているこの子だが、
中学や高校で英語に触れれば、その片鱗を表すことは間違いないし
再び英語圏に行き、しばらくの間生活をすれば、
また、英語を自然と話すようになるだろう。
しかし、その程度の事の為に
母国語の習得を犠牲にする価値があるのだろうか?
英語が話せるようにしてくれ、と子どもが頼んだわけでもないのに、
母国語をなおざりしてしまったツケは、
子供が払わなくてはならないのだ。

国際人とは、何国人でもない人の事を指す言葉ではない。
言葉はその国の文化であり、identityだと私は考える。
日本語がきちんと使えず、日本の文化が理解できない日本人は、
英語が話せても国際人にはなれない。
日本人として優先すべきは、
正しい日本語の習得だと思う。

日本に住んでいる日本人でありながら、
母国語が正しく使えない日本人に育てようとしていることを
親子英語や英語育児に填っているお母さんたちは気づかない。
英語を習得させることは、その子にとってプラスになるべきことだ。
決して何かを犠牲にしてまで行うことではないと私は思う。

過ぎたるは及ばざるが如し





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最終更新日  2008年05月14日 18時23分49秒



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