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カテゴリ:英語教育-1
ゴールデンウィークは、いかがお過ごしでしたでしょうか?
行楽地はどこも凄い人出だったようですが、 南房総も同様で、太平洋岸の観光スポットは、大混雑だったそうです。 今年は、来客もあり、あまりのんびりと過ごせませんでした。 その上、昨日の最終日が晴れだったので、 来客用の布団干し、シーツの洗濯、部屋の掃除と 優雅なお休みとはほど遠いものでした 《聞き流し、掛け流しでは、英語を話せるようにならない?》 夢玉おせっかいプロジェクトに寄せられたメールや 親子英語を卒業(辞めた)お母さん方のブログに 聞き流し、掛け流しをしたけれど、簡単な受け答えしかできるようにならず 結局、英語を話せるようにならなかったと、書かれていることが多い。 英語を話せる、と言ってもその基準そのものが 至極曖昧で、どのくらい話せることを言っているのか疑問だが、 自分の考えを外国語である英語で表現できる、ということだと判断しよう。 以前のブログでも、夢玉おせっかいプロジェクトに参加している方への 返信でもお伝えしているが、 自分の考えを英語で表現できるようになるには、 英語の規則性の習得、文法理解が必要になる。 6歳ごろまでは、右脳の働きが活発で 歌、会話、チャンツ、物語などで耳にする発話を 言葉をかたまりとして習得する能力に優れ 規則性(文法)にとらわれない、決まり文句的な表現として習得し発話する。 これを利用した習得法が、多量の英文の聞き流し、掛け流しだ。 聞き流し、掛け流しによって蓄積された決まり文句的な表現が 左脳に送られ、分析されて言語体系化されると言われている。 すなわち、分析がなされてこそ、 新しい文を作る文法能力が形成されることになる。 このことは、母語である日本語の習得に置き換えてみると 理解していただき易いと思う。 そして、これこそが聞き流し、掛け流しでは、簡単な受け答えしかできないという お母さんたちの言葉から読み取れる 決まり文句的な表現に止まっている要因だと考えられる。 規則性に気がつかせ、理解させることが 自分の考えを英語で表現できる、という 言語産出能力の育成には、不可欠だと考え、 私の教室では、幼児期からテキストの暗誦、チャンツ、歌、劇、 ゲームなどでインプットされている語彙、フレーズを使って 文法能力を形成する指導法や文法シラバスの導入を行っている。 聞き流し、掛け流し、多読による学習は、 言語産出能力を豊かにする為に、 多量に英語のインプットが行える効果的な学習方法だ。 決して、無駄ではないし、 決まり文句的な簡単な会話ができるということは、 順調に成果を上げているということなのだから 左脳での「分析」が蓄積され、規則性の理解が可能になる9歳ごろまで 諦めずに続けて欲しい。 そして指導経験上、母語である日本語の文法能力に乏しい子は、 英語においても、文法力の習得は難しいと言える。 質の高い日本語のインプットも、忘れずに行って欲しいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月07日 06時07分54秒
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