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夢先生の玉手箱-annex

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カテゴリ:英語教育-1
夢玉おせっかいプロジェクトに寄せられる
親子英語に取り組むお母さんたちのメールから
読み聞かせに悩んでいるお母さんが多いことを知った。
今日と明日で読み聞かせについて書いてみたいと思う。

ネイティブのようなきれいな発音に我が子をしたいから
講師は、ネイティブ、でなければダメだと言い
インド人やフィリピン人の先生は、発音に問題があると言う
(このようなお母さんが指すネイティブはアメリカ、
オーストラリア、カナダ、イギリス人限定でアジア系は除かれる。)
しかし自分で子どもに英語で語りかけをして、
英語の絵本の読み聞かせをするお母さん。
私から見えれば、とても矛盾している取り組みだ。
ネイティブの英語に触れる時間とお母さんの英語に触れる時間
どちらが長いのだろうか?
そしてネイティブのような、と言っても
どの国の人を差しているのだろう。

ある親子英語に取り組むお母さん向けの勉強会のサイトに
お母さんが英語に自信がなくても、発音など気にせずに…
というくだりがあったが、英語を楽しむ為、英語の壁を取り除く
という目的には、私も大賛成だ。
しかし、これらのサイトには肝心なことが記載されていない。
お母さんの英語の語りかけ、読み聞かせで英語を習得すれば、
お母さんの発音の影響が子どもの英語に見られるようになる、ということだ。

カリフォルニアで生まれ、育った日系人が話す英語でさえ
その姿を見ずに、話す言葉だけを聞いても
日系人とわかる、と音声学の講義できいたことがある。
どんなに努力しても、日本人が話している、とわかるということだ。
私は、ネイティブのような発音に拘る必要はない、と考えているが、
同時に相手が聞きやすい、理解しやすい発音で話せた方が、
betterであると考えているので、
私たち日本人講師の発音より、良い発音である、外国人講師や
音声教材から発音を習得させるようにし、
日本人講師の英語は極力リピートさせないように気をつけている。
それでも、Thank you.やWhat are you doing? Make a line.など
教室で多用する言葉を低学年までの生徒が使っているのを聞くと
担当の日本人講師と同じイントネーションで口にしていて
あらら…と思うこともしばしば。(苦笑)
週に一度でもその語りかけを聞くことで習得してしまった言葉は
元の音声と同一化した形でアウトプットされる。

アメリカ以外の国に行くと、アメリカ出身?と尋ねられ、
アメリカに行くとカリフォルニアから?と言われるほど、
私の英語は、アメリカ英語の発音になってしまっている。
このように言われる度に、場合によっては居心地が悪く
微妙な気持ちになるのだが、
私自身は、意識してそのように話しているのではなく
自然と身についてしまったことなので仕方がない。
これは、小学校4年生から英語を習い始めた時から、
指導してもらった講師、友人、生活環境を含め、
私が使用していた教材、聞いていた音楽、
シャドーイングしていた音声材料、そのすべてがアメリカ英語だった為だ。

早期英語講師として働き始めた時に、講師には、教えるべき英語が存在し、
偏った地域の発音は、マイナスと言われ
発音矯正を含めたteacher's talkを学ぶことになった。

音声教材のみを復唱させ、暗唱させ、外国人講師に指導させているのに、
私の発音を吸収してしまう生徒を見て、苦労してもteacher's talkを
習得しておいてよかったとつくづく思うが、
一度身についてしまった発音を変えることは、かなり大変な作業だった。

しかしこれは、私が英語を指導する職業だから必要なことで、
そうでなければ、どこまで英語で自分の考えを伝えられるかが優先されるべきで
相手に正しく理解してもらえる発音であれば、なんら問題はないと考えている。
私の弟は、現在ヨーロッパのある国で、ヨーロッパ各国から集まったスタッフと
働き、共通語である英語を使って仕事をしている。
彼は流暢できれいな英語を話すが、発音は、ネイティブと言われるどの国の人とも違う。
○○国人のように話す必要などないのだと思う。

ネイティブのようなきれいな発音を、と望むのであれば、
ネイティブ並の発音で話しかける自信のあるお母さん以外は、
少なくともネイティブによって録音された音声教材より多くの英語を
語りかける、読み聞かせで、聞かせるべきではないし、
発音より楽しく英語に親しみ、使えるようになって欲しいと考えているなら、
家庭でお母さんが子どもにどんどん英語で話しかけ、
早い段階でアウトプットさせていくのも
効果的な良い方法に違いない。

次回は、読み聞かせの方法について







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最終更新日  2008年05月22日 20時16分55秒



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