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カテゴリ:英語教育-1
今日は絵本の読み聞かせの方法について
私も絵本を使って暗唱させる場合は、外山節子先生の絵本指導法をベースに 指導を進めている。 *絵本の選び方 外山先生の選び方のポイントは下記の4つ 1.英語の量 2.テーマ・内容 子どもの興味のある対象から選択する 3.色・イラスト 4.本のサイズ・仕様 仕掛け絵本など この中で一番気をつけなければならないのは、英語の量だ。 文字の全くない絵本は、 絵本を読み聞かせの教材として使う場合は、 読み手の英語力と力量が重要になるので、 1ページに2~3行程度の英文が入っている絵本が扱い易いとされている。 又、行数だけでなく、同じ単語やパターンの繰り返しに注目し 繰り返しが多く、実際の単語数が少ないものでもボリュームがあるので 子どもにわかった、という満足感を与えるので、お薦めだ。 そして絵本には英語が母国語の子どもたちのために制作された絵本と 英語が母国語でない子どものために制作されたESL/EFL絵本があり ESL絵本の方が、単語数、構文の難易度が対象の子どもの レベルに設定してあるので、選びやすい。 *指導法 私は、絵本を使って指導する時は次の3点に注意している。 1.読む週の前のレッスンなどで、絵本に出てくる単語をインプットし ある程度内容をイメージできる状態を作ってから読む。 2.最初は、音声CDを流しながらページをめくり、最後まで聞かせる。 次に、英語なのにわかったと思わせるように、イメージしやすいように 声色や、身振り手振りを交えて、読む。 3. 絵本をつかってインプットした語彙や多く出てくるフレーズを使う アクティビティをレッスンの中で行う。 この1 pre-reading、2 read-along、3 follow-upという3段階のステップは 外山先生の絵本指導法の組み立て方だ。 そして1回のレッスンで15~20分絵本のレッスンをするなら、 一冊の絵本を2ヶ月使用、というのが目安だとされている。 私は、夏休みや冬休みの課題として物語りの暗唱を出し、 休み明けに一人づつ暗唱させるので、 レッスンで一部を一人づつ交代に読ませるような指導はしていないが、 外山先生は、言える単語一つからCDに合わせて読むことを始め、 テキスト全部を声に出して読むまで続ける、という指導を提案されている。 これはすなわち、暗唱につながるプロセスと考えられる。 *外山先生が提案する絵本指導のレベルを上げるために効果的な取り組み 1.多くの絵本を指導者自身が読み(親子英語の場合は、お母さん) 子供と一緒に読みたい、と思えるものを見つける。 2.指導する前に、何度も声に出して読んで練習する。 絵本の英語は、単純に見えるが、作者が練って、そぎ落とした洗練されたもの なので、事前に辞書を引いて発音や意味を確認する。 又、ライミング(韻を踏んだ文)が多いので、読むときにライミングを強調し 子どもたちが英語のリズムを感じるようにする。 音声CDが付いている場合は、CDを最大限活用する。 3.長期的なレッスンプランをたてる 一冊の絵本を何度も使い、単語を文脈のなかで体験できるようにする。 4.全部わからなくてもいい。 全部英語で読んでわかるのか、という心配を捨て、この絵本で英語を 体験させようと考える。子どもは絵から情報を読み取る能力に優れている。 5.子供のアウトプットに注目する。 数回読んでいるうちに、子どもが自然に口にする英語に注目し、 その英語を別の状況で使うようにアプローチをする。 6.繰り返し読む 忘れたころに、もう一度読み、自分で読みたいという気持ちを芽生えさせる。 高校2年生の生徒が、小1の生徒が、はらぺこ青虫を 暗唱しているのを聞いて、 「あ、俺もまだ覚えているよ」と言って 全文を完璧に。朗読の音声教材通りの英語で暗唱した。 彼の頭の中には、、絵本が現れ、暗唱しながら 頭の中の絵本のページをめくっているかのようだった。 「名文を暗唱することは、名文が一生自分の中に入り込んでいること。」 という斎藤 孝先生の言葉は、日本語に限ったことではなく 英語でも同じだと思う。 日本語でも英語でも絵本を、音声CDを利用しての聴き聞かせ?や 読み聞かせを、積極的に取り入れてしてあげて欲しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月23日 11時34分33秒
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