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カテゴリ:英語教育-1
今の2年生が年中さんの時にKちゃんのお母さんから、
W君のお母さんが、遊んでいるだけのレッスンをやってて意味があるのかしら、 と言っていたと教えてくれた。 私の教室では指導理念的にフラッシュカードを繰り返し使用して 単語やフレーズを機械的に覚え込ませるといった指導は 行っていない。 年中さんは、幼稚園でやっているような、 アクティビティでレッスンは構成されているので、 だいたい歌、お遊戯、TPR、図画工作、読み聞かせといった内容だ。 ところがお勉強園に通うW君のお母さんには、 そのレッスンが遊んでいるだけ、だと感じたらしい。 年中のクラスは、子ども参加型で、お母さんは、 時々ドアから中の様子を覗きながら、ロビーで待っているので、 講師がどのような語りかけをしているかが聞こえない。 私は、担当講師にW君のお母さんを教室に入れるように指示をした。 たとえば、絵を描いていれば、教室の外からはお絵かきとしか見えないだろうが、 青と赤を足すと紫になる、とか、 ○と□と△を使って絵を描くように指示したり、 描いた物について英語で言わせるなどの アウトプットを行っている。 TPRにしても、飛んだり跳ねたりしているだけ、と見られがちだが、 これにも本来は4段階のステップがあり、 最終的には、手を洗う、うがいをする、料理するといった 動作の手順を、アウトプットさせていく。 We are going to wash our hands. Let's turn on the water. Pick up the soap. Wash our hands. Put the soap down. Rinse your hands …といった具合にどんどん長くつなげていく。 TPRは聴力能力をつけてから、口頭練習に移行するもので、 幼児の言語習得の原理である理解優先法だ。 歌やチャンツにもオリジナルにはない続きを勝手につけ発展させていく。 そしてこのような講師とのアクティビティを通して わかった、できた、という自信を積み重ねていくことが 数年後に自分のために学ぶという姿勢に繋がっていくと考える。 4月に開講した1年生のクラスは、メインテキストを始める6月までの 2ヶ月間は、ウォームアップ期間と位置づけ 英語に親しませ、歌の暗唱をさせながら、 6月からの暗唱の家庭学習への下地を作っていく。 このウォームアップ期間の指導項目の一つとして 数の導入があり、毎週5~10分間は数を扱う。 1週目は、ドットを描いて数の概念を入れ、1~7までの数字をインプットした後、 いくつかの動作を入れたTPRを組み込んだ seven stepsを1~7の数字で歌う。 週ごとに、だんだんと発展させていき、 6週目の先週で20までのインプットとアウトプットが終了し、 英語で足し算の問題を出し合った。 来週は引き算をやる予定だ。 教えているのは数だが、数以外の英語を口にしている方が遙かに多い。 しかし教室の外から見ていれば、よほど気をつけて聞いていない限り 歌詞は違っていても同じ歌を歌い、踊っているようにしか見えないと思う。 遊んでいるようなレッスン、と言われても仕方がない。 でも実際は、遊んではいないし、同じことをやっているわけではない。 数週間同じことを、同じレベルで広がることなくやっているのは、 英語で遊んでいるだけのレッスンと言ってもいいだろう。 遊んでいるようなレッスンなのか、遊んでいるだけのレッスンなのかを よく見極めて欲しいと思う。 蛇足だがメインテキストでも数を扱っているページがあり この1年生のクラスの生徒は、9月に1~100までの数字と 1/2、1/4、単位を学習する。 その時は、1/2や1/4を教える為に小さなケーキを買い、 ミリリットルを教える為にジュースを測ってコップに入れ、 レッスンの最後にケーキを実際に切って食べ、 測ってコップに入れたジュースを飲む 文字通り美味しいアクティビティが待っている。 単位の概念が育っている、理解できる、 年長さんや1年生には、十分英語で楽しめるので、 夏休みのおやつの時間に、家庭でも取り入れてみてはいかがだろうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月27日 17時17分02秒
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