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夢先生の玉手箱-annex

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カテゴリ:英語教育-1
昨日、知力も伸びる英語脳の育て方という本を読んだ。

知力も伸びる英語脳の育て方

共感できる部分もあれば、
?な記述もあり、紹介することを躊躇ったが、
(詳細な感想はmixiで使い方と併せて後日)
家庭でお母さんが子どもと英語で遊ぶヒント集として使用するには
とてもいい本だと思うので紹介することにした。
実際、私が教室で行っているアクティビティと同じものや
同形式のものがいくつか掲載されていて
みんな考えつくことは同じなのだと思わず笑ってしまった。

英語教室なのだから、英語力をつけること真剣に考え取り組むのは当然だが、
どこまでの英語力をつけるか、というのは
講師又は経営者の価値観による判断だ。
私の教室でも、1歳児から親子で受け入れ、
3歳児で英検5級に合格させる指導を行うことは可能だ。
でも、私はやらない。
できるけれど、やりたくないのだ。
なぜなら、3歳で英検5級に合格することの価値が
私にはわからないし、
幼児期に優先すべきことが英語の習得だと
考えていないからだ。

以前もこのブログに書いたが、
0歳児から6歳児までがとてもいい時期だというのは、
英語習得に限ったことではない。
一人の人間として人格形成が始まるこの時期だからこそ
沢山の人や物に出会い、
いろいろな経験をさせることを優先し、
今でなくても、後でも十分に間に合う英語力を養う為に使う時間を、
外に出て蟻の行列など不思議を感じたり、お母さんのお手伝いをしたり、
友達や家族と泣き笑う時間にしてほしいと考えている。

当たり前のことだが、英語が使えるかどうかは、
その人物の能力の僅かな一部分でしかない。
私の昔からの友人は、ほとんどが英語に堪能だが、
英語に堪能なことと、幸せな人生を送っていることとは必ずしも=ではない。
英語は可能性の扉を開く手伝いにはなるが、
どの扉を開くか、扉を開けられるかどうかは、英語以外の能力だ。

昨夜も、中学1年から高校1年生がいる高校英語2のクラスで、
夏期講習の話しから、夏休みの予定の話しになり、
私立の小中高一貫校に通う中2の女子生徒が
学校の海外研修でオーストラリアへ2週間行く話しをした。
すると、違う私立の中高一貫校に通う高1の男子生徒が、
自分の学校にもオーストラリア研修があって、
中学の時から先生にずっと行けといわれてるけど
行きたくないから、行かないんだ。と言った。
都立準トップ高の女子生徒が、どうして行きたくないの?と尋ねたら
最初は、英語だけの生活が大変そう、と言っていたのが、
話しをしていくうちに、日本で知人の家に泊まるのも嫌なのに、
ホームステイという見ず知らずの人の家に泊まることが嫌なのと
偏食だから、食べることでストレスを感じることが嫌だと
本音を言い出した。
これは彼に限ったことではなく、
私の教室の宿泊研修にお母さんが、まだ小さいのに、
一人で泊まりがけの研修にやるのは心配と言って
参加させてもらえなかった生徒が、やはり私立高に通うようになって
イギリスでの語学研修へ参加しなければならなくなった時も
英語の成績が優秀なので団長を任命されているにもかかわらず
前日まで、行きたくないとゴネたことがあるが、
ホテルではなく自分の家以外のところに泊まることが嫌、
嫌いな食べ物が出たら、と食事が不安という理由だった。
英語が話せ、可能性の扉があっても
そのドアを自分で開こうという気持ちがなければ、何にもならない。

昨夜も生徒たちに話したが、
たとえその国の料理が口に合わなくても
食品の好き嫌いがなければ、自分で調理して食べることができる。
どこでも寝られる、何でも食べられるは
英語が話せる以上に重要なことだと思う。

幼い時から私の教室の泊まりがけの研修に参加している男の子たちは、
テントも雑魚寝も寝袋も平気だし、
火おこしができ、薪でご飯も炊けるし料理もできる。
どんな環境におかれても、寝られる、食べられる。
いくら英語ができても、
その国の環境を受け入れられなければ
充実した生活、学習、仕事はできないだろう。

将来にむけて、幼児期に経験、体得しておくべきことを考えたら
英語より優先すべきものが、それこそ山のようにあるのではないかと思う。






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最終更新日  2008年06月27日 18時19分12秒



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