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カテゴリ:英語教育-1
英語を話すサル、というローマ人の物語の著者として有名な塩野七生さんの言葉を
夢玉教室のお母さんから教えていただいた時、 英語を話すサル…私の教室にもいる、と 小学校1年生の元気な男の子たちが浮かんだが、 ローマの街角から を昨日読んでみたら、全く別モノだった。 (この話はこのエッセイ本の4ページのみです) 塩野さんは、 英語に限らず外国語とは、 第一に意思疎通、第二に、相手側の文化文明を理解する為の 手段ないし道具にすぎない。 つまり、それをしたいとかする必要のある人にとっては不可欠だが、 その必要のない人もいるので、 必要のない人までが脅迫観念にとらわれた末、 以後の人生を台無しにすることもないのである。 と、書いている。 彼女自身、彼女の息子を10代なると毎年、 五年つづけてイギリスに送り、 その後は2年つづけて、アメリカのボストンに送ったという。 彼の英語習得には執着した私だが、 彼をイギリスのパブリックスクールに留学させなかったし、 TOFELでアメリカの大学に進学できると決まった後も アメリカへは送らなかった。 最愛の息子を英語を話すサル、 だけにはしたくなかったからである。 英語を話すサルにしないために、 外国語という道具を手にする前に修得しておくべきことは三つ 1.哲学や歴史に代表される一般教養を学ぶことで育成される 人格の形成。 2.自らの言に責任を持つ習慣 3.完璧な母国語の修得 そして、これらができていないと いかに外国語に巧みでも外国語を話すサルになってしまう。 外務官僚から帰国子女に至るまで、TOEFLならば 600点以上(旧方式)は軽くとれるにちがいない、 この種のサルが跋扈している。 と、手厳しいが、 なんだか胸の中のモヤモヤがす~と消えた爽快感 塩野さん、ありがとうございま~す。 英語を話すサルを増やさないようにがんばります! 話しは反れるが、 10年程前に彼女の代表作であるローマ人の物語を友人に奨められて読んだものの、 3巻目で挫折してしまって以来、 彼女の本をなんとなく敬遠していた私。 (ローマ人の物語は1992年から2006年まで、 年1冊ペースで書かれ、06年に15巻で完結した) 今、漫画でチョーザレ・ボルジアとイタリアルネッサンス期に興味があるので、 彼女が書いたチョーザレ・ボルジアについての本を お盆休みでも読んでみようかと思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年07月08日 13時53分01秒
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