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カテゴリ:英語教育-1
金曜日の年少クラス、1年生クラスは、
入会希望者が定員を超えた為に 急遽追加開講を決めたクラスなので生徒は4名。 特に1年生のクラスは、いつも6名でわいわいとやっている私には、 特にディベートなど、団体で学ぶ楽しさを 十分に味合わせてあげられず少し寂しい。 3年生くらいまでに同じレベルの同年齢の子が 入ってくるといいのが、こればかりはわからない。 この1年生のクラスで先週おもしろい展開があった。 Kちゃんは、私の教室に来る前に 音楽教室がやっている英語教室に通い、 私が止めた方がいいとお母さんに言うまで シマジロウを家でやっていたので、 常に日本語が介入する形で英語を学んできた。 ところが、私の教室は、オールイングリッシュ 私も生徒の安全確保や躾面以外では 日本語を話さないので、 私が英語で指示をしてもすぐに日本語で 「わからない」と言うか、そっぽを向いてしまい、 座ってはいるが、積極的にアクティビティに参加しない。 日本語で確認させてくれ、という彼女の要求の意思表示でもある。 そこで、ゲーム形式のアクティビティをすべてペアワークにし、 彼女がちゃんと参加して答えなければパートナーが困る、 という状況を起こすことにした。 そして先週、集中力の乏しい彼女が一番嫌いな、 神経衰弱系のカードゲームを行った時、 ついにKちゃんは、できないのがペアに悪いと思ったのだろう。 いつものように、わからないから、やらないというのではなく 「先生、私わからないの、覚えられないの」と私に訴えてきた。 他の生徒たちも一斉にKちゃんと私の顔を見た。 きちんと理解させることが必要なこういう状況では 必ず日本語で話しをする。 「みんながご飯を食べる時に これ嫌だなって、これ嫌いだなって思うと、 お腹の中も口の中も固まって、余計に美味しくなくなっちゃうし 栄養にもならない。 どうせ食べるなら、美味しく食べて、栄養になった方がいいと思わない?」 「うん、そう思う。」 「でしょ。英語も同じだよ。 わからない、覚えられない、って思うと、頭が固くなって 余計にわかるようにならない。 だから、できる、できる、私はできる、って 頭を柔らかくしてあげようよ。」と頭をさすりながら 「Yes,I can.」と言った。 それぞれに真似をしながら、Yes,I can.と口々に言い始めた。 繰り返すうちに、最初はぼそぼそと小さな声だったが、 笑顔で大きな声で言うようになった。 (まるで、オバマ候補の演説?) 「そう、英語だけじゃなくて、 できるかな、と心配な時は、 注射をする時も痛いって思うと腕に力が入って余計に痛くなるから、 目をつぶって頭や、胸を触って Yes,I can.て言ってみようね。」 「OK」と元気な返事が返ってきた。 Kちゃんは、その後、驚くほどの集中力を発揮して、 すべてのカードを決められたフレーズを言いながら答えることができた。 レッスンが終わった後、もう一度、 「You did a great job!, K」と褒めると 「Thank you. 夢先生、Yes,I can.だね~ぇ。やったぁ!」 と、満面の笑みでお母さんのところへ走っていった。 ある有名なテニスプレーヤーは、 大事なポイントの前に必ずこの言葉を呟き その後足を叩いて、レディポジションに入っていたという。 さてさて、今日は金曜日、 今日の教室では、どんな展開が待っているのだろうか? 楽しみだ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年10月17日 12時10分11秒
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