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カテゴリ:英語教育-1
私の教室では、国際理解化活動の一つとして
生徒たちが運営するボランティアグループを作り、 募金を集め、インドネシアの孤児院での日本語レッスンの無償提供、 児童館への書籍購入などに役立てている。 そのボランティアグループのメンバーたちが 大きく成長した姿を見せてくれた。 一昨日の日曜日に私の教室で、80名の生徒が参加しての ハロウィーンパーティーがあった。 未就園児から年中までの生徒は仮装をして集まり 教室内でハロウィーンにちなんだアクティビティを楽しみ、 年長から小学4年生までの生徒たちは、仮装して集まり グループに分かれ、リーダーが手にしている地図を頼りに Trick or Treatと言って 近所に住む生徒の家や、協力していただいているお店を 40分ほどかけて回り、お菓子をもらう。 この形式のイベントを始めて、5年以上がたち、 ご近所にもだいぶ認識していただき、 派出所のおまわりさんも自転車でパトロールをしてくれ 安心に進めることができていることに とても感謝している。 このアクティビティの準備 進行にも、ボランティアメンバーは係わっている。 生徒たちは、アクティビティを終えて教室に戻ると、 ボランティアメンバーが作った イカスミ入りの「悪魔のカレー」を食べる。 毎年、デザートを私が考え作るのだが、 今年は3連休に行われた南房総での英検合宿の時に ご近所から芋掘りに誘われ、小学生の参加者が掘った サツマイモがまだ教室に残っていたので、 それを使って、スウィートポテトのタネを作り アイスクリームに添えることを思いたち 1時間ほど汗だくになって裏ごしをして、 今だに二の腕が痛い…(笑) そして食事が済んだ頃、 ボランティアメンバーたちが集まって なにやら参加者たちに向かって劇のようなものを始めた。 ミーティングをしたいと言って ハローウィーンパーティーの準備と称して 先月、今月と土日に何度か教室に集まっていたが、 何を準備していたのかは、まったく知らなかった。 ボランティアメンバーたちは、アフリカのマリ共和国の子どもに扮し パーティーの参加者である日本の子どもたちに 質問し答えさせながら、二つの国の違いを学ぶという内容だった。 「このように、わたしたち日本の子が当たり前だと思っていることは 決して当たり前ではありません。 お父さん、お母さんのおかげで今の生活があります。 何かをしてもらったら感謝しましょう。 それだけで、とても幸せになります。 そしてその幸せを、誰かに分けてあげましょう。 その子も幸せになり、自分も幸せになります」 と、最後にメンバーが参加者に訴えていた。 この劇のベースになったのが、私が教室に置いていた 生きるために飲む水が命を奪っているという ユニセフの小冊子だと言う。 私は、この小冊子について何も生徒に言ったことはない。 ただ、カウンターの前に1冊、置いて置いておいただけだ。 この小冊子に目をとめ、読んで、可哀想と思う子は大勢いるだろう。 しかし、その子たちの為に何かをしたい、 この現状を一人でも多くの人に知ってもらおう、 そして、大きな力にしようと、行動を起こせる子は少ないだろう。 私は、自分が係わっていたタイのスラム街にある財団のスタッフの 言葉を思い出した。 「夢、あなたは、あなたができる活動をするべきだと思う。」 「どういうこと?」 「あなたには、たくさんの人々が回りにいて その人たちに考えを伝え、後に続く人を生み出せる。 そうすれば、幸せになれる子が増えるでしょ。」 そのタイ人のスタッフの言葉で2000年に生まれた 生徒達のボランティアグループ。 8年の月日を経て、ここまで成長し、 活動をするようになった。 自分の考えを持ち、伝える為に自ら行動する、 そんな英語より大切なものを掴んだ生徒達はとても輝き 聞いていた年長さんも引き込まれるほど 素晴らしいものだった。 伝えたい心は、言葉を凌駕する。 とても感慨深い一日となった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年10月21日 14時01分59秒
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