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カテゴリ:英語教育-1
夢玉プルミエのメンバーの一人が自身のブログに
子どもを通わせているスクールが教室のPRに 英検合格を使用したいが為に幼児クラスの生徒に英検を 受けさせることについて書いていた。 私の教室の生徒が通っている プリスクールも英検合格をスクールのPRに使う目的で 年長の生徒達に英検4級を受験させ 合格させる為に受験前に 3日間の集中研修をやるほどの熱の入れようだ。 プリスクールに通わせるほど英語優先の親御さんなら 早期の英検取得は価値があると考えるかもしれないが そうでなければ英検受験を目指した指導をされるのは かえって迷惑だと考える親御さんがいても不思議ではない。 2月、3月は英語教室も一斉に生徒を獲得するために動き出し 英検合格者の顔写真をど~んと使っている 新規生徒の募集広告やHPをよく目にする。 中には「5年生で、4級に合格しました!」 と講師と笑顔で写真に収まっている子どもの姿もあり もっと上の級を持つ同級生が回りにいれば この子に学校で嫌な思いや恥ずかしい思いを させるかもしれないのに…と眉を顰めてしまう。 私の教室では、現在A以上のカリキュラムで 学習する生徒達の80%以上が 5年生で英検3級以上を取得するが、 その事を教室の宣伝に使ったことはない。 なぜなら英検取得が私の教室のセールスポイントだと 考えていないからだ。 それでは何故、小学生に英検を受験させるのか? そもそも英検5級は、中1終了レベル 英検4級は、中2終了レベル、 公立中学で英語を3時間しか学んでいなくても 中1や中2で合格できるレベルのテストだ。 教室や家庭である程度英語をやっていれば 準2級くらいまでは、特に努力しなくても 過去問を購入して数回やれば、 なんとなく合格できてしまうレベルである。 しかし、そのような勉強をして合格しても 将来に活かせる力がつくわけではない。 ただ合格したという価値でしかない。 かえって級が上がっても、そのうち受かるやと 何の努力をしないまま受け続けるようになってしまう。 そのような下位カリキュラムで学ぶ中高生を見てきて、 ここ数年は、それぞれの級に 受験するための修得のハードルを設けて努力させ 達成感を持たせるようにしている。 私は小学生に対しては、英検を生徒達の英語力というよりは 自分力を上げる機会として実施している。 自己評価ができない年齢である 幼児での英検取得に意義も魅力も感じないのは そこにある。 私の教室の3級受験の目的の一つは 語彙を増やすことの必要性と大切さを学ばせることだ。 実は今回Aカリキュラムで学習する 4、5年生の英検3級受験に際して 半年以上前に語彙を増やす為に出した 自習課題であるデーターベース1700に まじめに取り組んでいなかった生徒達には 直前に行われた英検対策の研修への参加をさせずに、 点数が、合格点プラス10点以上でなければ 合格しても6月の英検でもう一度3級を受験すること という条件を出した。 案の定、1700を真面目にやらず 語彙を増やす努力をしなかった生徒たちも なんとな~く合格ラインを越えてしまった。 しかし、同じ合格でもしっかりと語彙を増やす 努力をした生徒達とは点数が違う。 「絶対1700をがんばって、もっとイイ点数で合格する!」 と生徒達が自分たちから言い出すのを聞いて、 しめしめと思わずほくそ笑んだ。 お金を払って受験するのである。 英検に踊らされることなく しっかりとした価値観に基づいて 賢く利用していただきたいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年02月17日 09時25分05秒
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