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夢先生の玉手箱-annex

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カテゴリ:英語教育-1
夢玉-studyに英語力を上げたい初中級レベルの
お母さんにピッタリな本を掲載しました。
コロケーションでお母さんの語彙力と表現力を同時にアップ

金曜日の1年生クラスのKちゃんは、
昨年の4月に私の教室に入会する前まで
英語と日本語が交互に使われている教材を使って
自宅でお母さんと学習していたので
入会当初から、さすがに外国人講師にはしないが
私には、語りかけられる英語をいちいち日本語で
今○○って言ったんでしょ?
というように確認していた。
もちろん、その問いに対して答えることはせずに
レッスン中に日本語を口にすることは
他の生徒の邪魔をしていることになると注意していたが、
ここにきてそれが修得の大きな妨げになって現れてきた。

日本語で耳にした英語の内容を確認したがるのは
この教材を使用していた生徒に限らず
日本人講師が日本語で英語の内容を説明すると言った
英語と日本語を同時にインプットするような
レッスンを他教室で受けてきた生徒達も同様だ。
そして英語と日本語を同時にインプットできるようなレベル、
つまり単語とセンテンス主体のレッスンということになる。

ところが私の教室は、ポテンシャルを上げる為に
母語と同じく文脈からの修得を目指しているので
複数のセンテンスを語りかけたり、
パッセージを聴かせ、暗唱させていく。
こうなるといちいち聞こえてきた英語を
日本語にしていくのは無理である。

レッスンが進み問いかけの英文が長く
なるにつれてKちゃんは
「わからない、わからない」と言い出すようになった。
一つでもわからない言葉が聞こえてくると
そこで思考が止まってしまい、先を聞こえてこない。
カードを使ったゲームでも、ただカードを見て
そのカードの英語を言うことはできても
絵を見せずに、三つのヒントが含まれた英文を
私がかたりかけて、カードを当てるというゲームになると
まったく答えることができないのだ。

そしてこの状態に拍車をかけているのが
「間違いたくない」というKちゃんの意識だ。
他の生徒達が、間違いながらもどんどん英語を口にして
修得レベルを上げていくのに対して
Kちゃんは、絶対に正しいとわからないと口にしないので
レスポンスも遅くなってきている。
当然、暗唱の宿題も困難な状態だ。

こんな困った状況になってしまうのなら
先走って、家でやらせなかければよかった
とお母さんは後悔しておっしゃるが、
英語習得がどうのこうのという前に
こうなってしまった以上、とにかくできないことは、
間違いながら、失敗しながら
やり続けることでしか、できるようにならない
ということを暗唱の過程で体得させ
間違えてもいい、と自信をつけるしかない。
しばらくの間は、側にいて暗唱のサポートをお願いした。

トレーニング系の習い事をしている子どもは
できる過程を身体を通して学習しているが
そうでない子は、Kちゃんのように
「できない」「わからない」がダメなこと
という認識になってしまっているケースが多く、
「間違いたくない」から言わないという子どもは
理解力に乏しい、できない子だけではなく、
理解力があって、ちょっとやればできてしまうような
タイプにも多くみられる。

それとは別に英語と日本語を同時にインプットしていなくても
ちゃんとわからないと嫌、きちんとわかりたいという
気持ちを持つ生徒が年齢が上がるとともに増えてくる。
ワークなどを始めて○や×の世界を経験すると
英語も正しいかどうかが気になるようだ。

そんな時には、すでに生徒達が日本語で読んだことのある物語や
知っている物語を自信をつけさせる為のステップとして使う。
すでに頭の中にできあがっているイメージに
聞こえてくる英語で作るイメージを重ね合わせて確認でき、
自分の英語力に自信を持たせることができるからだ。


以下、次回に続く






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最終更新日  2009年02月22日 15時49分44秒



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