|
カテゴリ:子どもとの係わり方
この本で展開されている
自己受容できない自分の不幸を認めない 不幸な母親が我が子に行う ドメスティックマインドコントロールだが あくまでも著者がたてた仮説であり 私はあまり認めたくはない。 なぜなら、以前このブログで書いたように 生徒たちが口にする 「お母さんの言うことをきけない僕は悪い子」 という言葉も自分を不幸だと認めない母に ドメスティックマインドコントロール されているから発せられる言葉であり、 その生徒たちのお母さん方が我が子を ドメスティックマインドコントロールしている 不幸な母親ということになってしまうからだ。 悪いことにドメスティックマインドコントロールをしている事は 当の母親がもっとも気づきにくく 意識では良妻賢母だと思い、 子ども中心に動く母親だと認識しているそうだ。 幼児期に自分の意に沿った行動をとったら喜び 沿わなかったら不機嫌な顔をすることで 母親の悦ぶことしかしてはいけないと考え、行動するようになる。 母親によるマインドコントロールであると著者は述べている。 哀れにも子どもは意識のうえでは、 自分のためにやっていると思い込んでいますが 実際には母親を悦ばせるためです。 もし、たまたま母親が悦ぶことと、 自分が悦ぶことが一致していれば問題は発生しません。 しかし90%以上が不一致です。 とても重い言葉だ。 そう考えると反抗期はとても重要と言えるのではないだろうか。 幸福な母親は、自己受容できる人ですから どんな我が子でも受容することができます。 この場合の受容というのは、 子どもの喜怒哀楽に共感できるということです。 そして子どもに、生まれてきてありがとうと言えることです。 要するに、子育てがうれしい、楽しい、 そして子どもが楽しいと感じられることを 楽しいと感じられる、ということです。 人は、痛いときに「痛かったね」と共感され うれしいときに「うれしいね」と共感されることで 心の絆ができてきます。 こうした共感が心の絆を形成し、 その絆が母子の一体感を感じさせるのです。 それゆえ、子どもが安心だと感じるのは、 母親に共感されて、「一体化していると」感じる時です。 (中略) 一体化している、という確信のある子は、 もの心ついたころから安心して生きています。 自由にのびのびとしています。 のびのびとした子に育てたい、とお考の方には 気にとめていただきたい言葉である。 ここでは詳細に書くことは控えたいが 生徒だけではなく、今まで私が目にしてきた、耳にしてきた 友人や知人の?の行動や言動の多くが この本を読むことで「だからか」と納得できた。 息子ではなく、娘を持つお母さんはもちろん 人間の行動学を学べる一冊でもあるので 対人関係で悩んでいる方にも「方向性」を示してくれる 一冊になるのではないかと思う。 「子どもを愛する力」をつける心のレッスン(講談社)も 岩月謙司氏の著書。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年05月25日 23時00分56秒
[子どもとの係わり方] カテゴリの最新記事
|