|
カテゴリ:英語教育-1
先日久しぶりに外資でバリバリと働いている友人から連絡があり
姪っ子の相談にのってやって欲しい、と言う。 3歳の子どもを持つ姪御さんは、 自身も未就園の時期に習い事などせずに育ち、 また、保育園に子どもを預けてフルタイムで働いていることもあって 子どもに習い事をさせることなど 考えていなかったのだが 同じ年頃の子どもを持つ高校時代の友人達と会った時に ほとんどの子どもが英語をやっていると聞き、 その中の一人のお母さんが子どもに英語で話しかけたら 英語で答えるのを耳にして、 ひとり取り残されていると焦り、 教室に通わせなくても、英語教材を購入して 自宅でやらせればと考え、 英語が堪能な叔母である彼女に相談してきたという。 「教材買ったってやらなきゃダメだし、 やり方によってゼロにも100にもなるのが通信や 自宅学習じゃない。 英語だからって特別なことはない、って言ったんだけどね。 理解してもらえないのよ。」 そこで姪御さんと同じような思いや悩みを抱えている方は 多いのではないだろうか、と考えて この場で私の考えを伝えさせていただくことにした。 まず、焦っているなら冷静になっていただきたい。 英語育児ブログや教材会社のHPを見て、焦っている場合は特にだ。 焦りは判断力を狂わせる。 落ち着いて考えて欲しい。 今までもこのブログで再三書いているが、 英語はいつまでに始めなければ話せるようにならない、 身につかない、という訳ではないし、 幼い時から始めたらこんなメリットがあると 教材会社のHPなどには書かれているが 大きくなって始めた子と15年後、どのように違うかなど 追跡調査を行っていないのか、書かれていないし そのメリットは継続することでしか 英語を使う上では活かされない。 そして、どれだけの英語育児ブログが子どもの成長とともに 消滅しているだろう。 始めるは易し、続けるは難し、なのである。 始める時期より、継続が大切なのは 英語も他の習得と同じである。 継続してこそ、開始時期が重要になる。 しかし、ここで他の習得と大きく異なるのは、 母語の日本語も英語も同じ言語力を使って 活用されていくということだ。 いくつ単語を覚えようと、フレーズを覚えようと 言語力がなければ、有効に活用されることはない。 サンプルを取り寄せてやらせてみたら 英語を話し出したので、英語が話せるようになると思い 購入したというケースもよくある話しだが、 お母さんが作り上げる子どもが英語を話しているイメージ通りに 進んでいく購入者親子が購入者全体の何パーセントいるだろうか? 聞き流し、かけ流しで、状況に合った英語を オウムのように口にしているだけで 英語を話せるようになった、というのは早計である。 話せるようになるには、そこに言語力が伴わなければならない。 言語力、日本人の場合はベースとなるのは日本語だが その日本語の基礎は4歳までに構築されると言う。 日本語の力も自然と身につくものではない。 そこにはお母さんの語りかけ、環境作りが大きく影響する。 そのことを考えていなかったのであれば そちらを焦って欲しい(笑) これは高額な教材など買わなくても 語りかけについて書かれている本を購入し、 絵本を読みきかせ、語り合うことで お母さんにも育むことができる。 早くから始めると発音がよくなる、と言われているが いくら発音がよくてもお粗末な言語力では 相手には伝わらない。 3歳児で英語に触れていなくても焦ることなどない 同じ子どもが3歳と5歳で英語を始めることができない以上 3歳で始めた方が5歳で始めるより優れている などと言うことはできない。 この年齢で優先すべきは将来英語でも活かすことのできる 言語力を母語である日本語で構築しておくことだと 私は考えている。 そしてそれらを行った上で余裕があるなら 英語を取り入れて欲しい。 次回は、継続を前提にした上での早期英語学習について お伝えしていきたいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年05月28日 17時09分52秒
|