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カテゴリ:子どもとの係わり方
私は女の子らしいという言葉とは
かけ離れた子供時代を送ったので 男の子だから、女の子だから という説をあまり信用していない。 しかし、長年多くの中学生と係わる中で 同じ状況でも、男の子が口にする言葉と 女の子が口にする言葉が違うことに気がついた。 たとえば、学校の定期テストの結果に対しても 同じ塾に通っていて同じような点数を取っても 私のがんばったね、という問いかけに対して 女の子は「はい、がんばりました」と笑顔で答える子が多いのに 男の子は「塾でテスト対策をしてもらったから」と と殆どの子が自分だけの力ではないことを報告(笑)する。 女の子は、結果オーライ、点数は点数 それに対して、男の子は、過程に結果と同じくらいこだわるという 傾向を感じる。 考えてみれば幼児のクラスで時計の読み方導入する時に おもちゃのアナログ形式の時計を使い針を手で動かすのだが 女の子が表の文字盤しか見ないのに対して 多くの男の子は文字盤の裏側を見ようとする。 近年、中学生の男子生徒と話していると 自分に自信の持てない男の子が増えていると感じる。 積極性を感じず、受け身の印象を持つ。 「男の子は女の子に比べて動作が遅いから つい待ってられなくて、手を出してやってしまうんです。」 と実教室の一人のお母さんが反省していらしたが、 お母さんの手を借りてやってきたことと 中学生の男子生徒の自信のなさは 無関係ではないような気がする。 ロビーにある簡単な積み木形式のおもちゃで 遊んでいた2歳の男の子が お母さんがそんな積み方じゃ崩れるからと 手を出した瞬間、 怒ってがしゃ~~んと積み木を崩してしまった。 たとえ途中で崩れてしまおうとも 初めから自分の手で積み重ねていくことを楽しんでいたのだ。 男の子たちはなんて純粋で繊細 …そして難しい(笑) 自分で解けた、と自信をつけさせるのが難しいのも男の子だ。 あの手この手で、上げたり下げたり、手がかかる(笑) しかし、難しいからこそ悦びも大きい。 自信を持って歩き始めた男の子たちは輝き、逞しい。 そんな数年後の彼らの姿を見るのが私の楽しみの一つだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年06月13日 17時57分34秒
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