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テーマ:小学生ママの日記(28708)
カテゴリ:子どもとの係わり方
我が子を叱りながら、
将来、この子に殺されるのではないかと思っていると 口にした小学生の息子を持つお母さんが 私の周りに何人かいる。 そんな不安を持っているお母さんに 是非 読んでいただきたいのがこの本 14歳の子を持つ親たちへ 大学教授の内田 樹氏と精神科医で思春期精神医療に携わり 中高生を多くカウンセリングしている名越康文氏との 子どもと親との係わりについての対話が収められている。 親殺しについては、 人間的葛藤がないが故の親殺し 親を殺すのは、殺したいほど憎いのでも 嫌っているのでもないと名越氏は言う。 憎しみとか怒りとか「こいつを殺したい」という執念は 人間的感情ですよ。 非常に深い関わりがあるからこそ 起こってくる愛憎劇でしょ。 でも、彼らが親を殺すのはそれが原因ではない。 彼らには、人間的な関わりが全然芽生えていないんです。 あるいは発達していない。 人間的感情を経験していないからこそ 親を殺すわけです。 極端な言葉として名越氏が口にしたのは、 臭いゴミがたまらなく嫌だから排除するのと 同じ感覚、という言葉だった。 恐ろしい感覚ではあるが、 逆にどのように子どもに接すればいいかがわかるので 言いようのない不安は軽減されるのではないだろうか? 子どもはいろいろなシグナルを発信しているのに 母親がそれをほとんどシステマティックに無視する。 でも、その子の中の「承認可能な部分」についてだけは反応する。 成績がいいとか、スポーツがうまいとか。 でも、子どもが弱っていたり、 苦しんでいたりするシグナルには反応しない。 そういうメッセージは母親の子育ての失敗に対する 言外の非難を含んでいるから。(中略) この間、養老先生(バカの壁の著者)に聞いた話しですけれど ある講演会で「子育てにマニュアルはない」 ということを話された後に 聞いていた母親が先生のところに来て 「あの~マニュアルがない場合には、 どうすればいいんでしょうか?」と訊いたという(笑) とにかく話しを終わらせたいんですよ、簡単に。 だから子どもがノイジーなメッセージを発信しても 「要するにあんたは、こう言いたいわけね」と 端数を切り捨てて、整合的だけど限定的に理解してしまう(中略) でもそういう母親は(子ども自身何を言いたいのかわからない 雑多なざわめきが含まれている)メッセージを 聞き取ることができない。 知性とは情緒である。 「利口組」「バカ組」の二極化 学校崩壊 そして、「おばさんの真実」あかします(爆) など、辛口ながらも読み終わりが爽やか カレーのような本(笑) カバーにも 少しだけ元気が出る子育て論 と書かれていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年07月01日 08時09分51秒
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