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カテゴリ:教育
昨日の日記に書いた専門誌にこんな話しが載っていた。
某私立高校の三年生が校内で禁煙しているのを教師に見つかり あと一ヶ月足らずで大学入試センター試験というときに 退学処分を受けた。 成績優秀な生徒だったが、高校中退では受験資格を失う。 両親は学校に懇願したが、以前にも喫煙による停学の前科があるため つっぱねられてしまう。 そこで学年保護者会に退学撤回の署名運動を頼んできたのである。 「ここまで日夜親子でがんばってきました。 準備万端、今回受験すれば志望校に受かる自信がありますが、 一浪では精神的、経済的負担がおもくなります。 どうぞ皆様のお力で…(あとは涙)」 保護者たちは一様に同情して学校側に撤回を申し入れたという。 ちょう連日高校3年生の生徒たちの マーク模試の、志望校判定やら偏差値を見て 一喜一憂している生徒達と向かいあっていることもあって 私ならどうするだろうかと考えた。 処分を撤回したら 教育者として失格である。 では親として署名活動を求めるという 行動はどうなのだろうか? 教師たちの回答は いいですか、いま大事なのは一流大学に合格するか否か 親の気力が続くか否か、経歴に傷がつくか否か という話しではありません。 彼が校則を破れば一度目なら停学、 二度目は退学処分と知った上で校内喫煙をしたという 一連の行動が問題なのです。 もしここでわれわれが変節すれば、 この生徒はおとなというものを、 世間というものを、社会というものを 国や規則や法律というものを すべてナメてかかってしまう。 なんでも簡単にやりなおせるとみくびって 長い人生で大きな間違いをするかもしれません。 自分のやったことの結果に責任をとり 挫折を味わい、何のために学問をするのかを再考し そのあとに自分の判断で大験(高卒認定試験)を受けて 再挑戦すればよいことです。 まだ頭の柔らかい時期にこのような経験をする1年は 本校で学んだ約3年よりはるかに貴重なものになるでしょう。 私どもは教育のプロです。 熟考したうえで生徒によかれと思う処断をしたのであって 教師が親の私情や都合に流されることはありません。 という明快なもので、一同目からウロコが落ちる思いで 聞き入ったと、家庭問題評論家の宮本氏は書いている。 素晴らしい。 学校名が書かれていない(当然だが…)ことが、とても残念。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年11月18日 14時08分42秒
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