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カテゴリ:子どもとの係わり方
小学校受験、中学受験、高校受験、大学受験…
例年のこととはいえ、顔で笑って心で泣く受験シーズンは こちらもこまめな気分転換が大切となる。 今年は国立大学を目指している生徒がいるので 3月上旬までの長丁場である。 2008年度の調査で幼児期から受験準備が必要な 私立・国立小学校に通う割合は、東京都では20人に1人にのぼり、 20人に1人の合格者の背後では、その何倍もの親子が幼児期から 受験準備をしていることになる。 という記事を目にした。 筆者である文京学院大学准教授の永久氏は、 大学卒で仕事もバリバリとこなしていた女性が、 出産を機に退職し、子育てに専念した場合、 学校生活や職業生活で、目標達成の為の努力をし 評価を得てきたように子育てに目標を求め、 そのための努力を惜しまず評価を求めるが、 子育ては、目標も結果も見えにくいばかりか 親の努力が裏目に出ることすら少なくなく、 結果や評価が結びつかないほうが多い。 そのような母親にとって、 早期教育や低年齢での受験は、 格好の目的になり得る。 大卒で管理職に就いていたものの やっと恵まれた子どものため、 子育て専業になることを選択した母親は、 「自分の仲間がいい仕事をしているのを見聞きすると 自分が辞めていなければ、自分もそこにいたと思う。 自分が子育てのために退職したことを納得するためにも 目に見える形で自分の子育ての成果が欲しかった。 最初はそんな軽い気持ちで小学校受験を決めた」という。 幼児教室は、今やゼロ歳までもが対象で、 受験に限らず、音楽、英語、能力開発まで百花繚乱である。 これらには、頑張れば何かが 目に見える形でできるようになるという目標と 親の努力が目に見える形で結果になり、 到達度を評価できる点に共通性がある。 子どもの育ちに求められる母親役割と 学校生活や職業生活で求められる役割とは 求められる態度や能力が根本的に異なる。 早期教育の是非はともあれ、 子どもは自ら試行錯誤して、 自ら育っていく存在である。 そこが生きる面白さであり、生きる意欲につながる。 そこでの親の役割は、子どもの失敗を見守ること、 子どもが戻る場を作っておくくらいしか ないのではなかろうか。 ここまで読んで私の頭によぎったのは、 「よい子」と言われる子どもたちが抱える 心の問題について書かれた記事だった。 次回に続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年11月25日 17時49分49秒
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