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カテゴリ:英語教育-1
今日も教育評論家の尾木直樹氏の「子ども格差」から
子ども格差 先日行ったフィンランドメソッドをベースに コミュニケーションスキル向上を目的とした 新プログラムの体験レッスンを新1年生に行っていて いたことがあったのだが、 この本の中にその一因と思われることが 書かれていた。 子どもたちは常に何かにせきたてられるようになり、 時間的・精神的なゆとりの損失に襲われました。 子どもたちは慢性的に追いつめられている状態に なってしまったのです。 大人の目でみた「よい子」の大量生産が目指されているようでもあり、 これではアイデンティティの確立もままなりません。 自尊感情やコミュニケーションスキルが 低下していくのも当然であり、 こうした精神状態が続いていれば、 必ず子どもたちの心の成長が歪んでいきます。 以前タイムリミット感覚とワークリミット感覚 双方を育てておくことの重要性について 書いたことがあるが、 幼いときにワークリミット(満足するまでやる)を 経験しておくことは、自己肯定感を育てる上でも 問題解決力をつける上でもとても大切なものだ。 「やればいいんでしょ」学習では、伸びなくなるからだ。 ところが、幼児期から、 いついつまでに、これをやりなさい と常にお母さんにせき立てられてて タイムリミット感覚ばかりが育っている子が多いと感じる。 尾木氏によれば、日本の子どものこのような状況に対して 国連の子どもの権利委員会は、 1998年(平成10年)に日本の子どもは 高度に競争的な教育制度のストレス及びその結果として(中略) 発達障害にさらされていることを懸念し、 改善するようにと勧告していました。 しかし、日本政府は、その勧告を深刻に受け止めることなく 学力向上を目指した「詰め込み教育」を進めてきました。 そのため、2004年(平成16年)にも国連は 「以前にも勧告しているのにまったく改善されない」 と再度の警告を出してきました。 2007年度にはユニセフが OECD加盟国24カ国の15歳を対象に行った 「孤独を感じる」かどうかの調査では、 日本の子どもたちの29.8%が孤独を感じていると答え 二番目に多いアイスランドでも10.3%と 自分以外の人は皆ライバル 他を認めない、なんでも「競争」が生み出すものの 深刻さを感じる。 私が実践しているフィンランドメソッドの 目的の1つは相手の言うことにも一理ある 自分の考えにも非がある、という 自分の意見や考え方を批判的に見ることができる クリティカルシンキング(批判的思考)の育成であり お互いの意見を認め合う仲間がいなければ 学ぶことができない。 従って、一緒に学習するメンバーを 競争相手ではなく仲間として受け入れ、尊重する心が 学習者にも親御さんにあるかどうかが 最も重要なことだと言える。 自分の考えに耳を傾け、意見を言ってくれる仲間がいる その経験が社会に出た彼らをきっと支えてくれるだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年02月16日 13時21分26秒
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