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夢先生の玉手箱-annex

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カテゴリ:英語教育-1
国際共通語としての英語と
地域語としてのアメリカ語やイギリス語を分けてとらえよ。
という鳥飼玖美子氏の主張。

10月30日の日記では触れなかったが
記事は、鳥飼氏の

お互いに英語が外国語で、
ヘタな英語を話す人同士が
『本当はあなたの母語が話せたらいいんだけど、
 ごめんなさいね。』
『いやいや私こそ、日本語を話せないのでごめんなさい。
 しょうがないから英語で話しましょう。』というわけですから。
日本人は日本人らしい英語を話し、
相手は例えば中国人なら中国人らしい英語を話し、
でも基本は守っているから英語として通じる、
コミュニケーションができる。
これが、あるべき国際共通語としての英語です。


という言葉で締めくくられている。

英語をブラッシュアップしたり、英語文化をもっと学びたければ
相応の英語力や知識がついた時に英語圏へ行けばよいという考えもあり
実教室では10年ほど前に小中学生の生徒達の海外研修先を
それまでの英語圏からインドネシアへと変え
コミュニケーションツール=国際共通語としての
英語を経験させている。

現地では、児童館では現地スタッフ、小学校の先生、小中学生と
互いにネイティブに何度も聞き返されそうな英語で
コミュニケーションをしていて
まさに鳥飼氏が言うところの
『使う時には細かいことを気にせず使えばよい』である。

このように鳥飼氏の主張には私も近い考えを持っていて
概ね共感できる。
しかし、ただ一点
英語には米英の文化や生活、歴史が埋め込まれています。
これを全部切り離すことは現実には無理です。
そこが一番苦しいところですが、
教える側の意識の問題と考えています。
少なくともコミュニケーションのための英語というのなら
無自覚に米英の文化を教えようとしないほうがいい。
これは相当批判を浴びるでしょうね。
でもこれしか『英語支配』を乗り越えるすべはありません


には、子どもに英語を教える立場としては賛同できない。

なぜなら、子どもにとって英語学習は、他の習い事と同様に体験であり、
レッスンは、初めて外国語に触れ、学ぶ機会だと考えるからだ。

以前読んだ本(著者は日本の大学で比較文化学の教鞭を取る中国人)に
『日本に長く暮らして、これほど自国に嫌悪感を持ち
 無限の自虐を生活様式に取り込んだ国民が多いことに
 わたしは、驚愕を禁じえません。
 日本は、フランスに次ぎ世界で最も高感度を誇る
 『国民国家』を創設した立派な国です。
 民族、言語、文化においても、
 日本ほど高純度なアイデンティティを所有する国は
 他にはありません。
 (中略)
 正常な愛国心や国家観、自己文化への愛着は、
 国際社会に足場を置く、最低限の条件です。
 自虐しているような国を誰が尊敬してくれるでしょうか』

というくだりがあった。

子どもの頃に体験し感じたことの中には、生涯持ち続けるものがある。
そして、英語を母語とする人たちを通して、
言葉には、その国の文化や生活歴史が埋め込まれていることを肌で感じ
将来、他国の文化を尊重し、自国の文化に誇りを持ってくれたらという思いから
コミュニケーションの為の英語をを教えるのであっても
源流に触れさせることに
私は、子どもに英語を教える立場として 拘りたいのである。





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最終更新日  2010年11月05日 11時53分58秒



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