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カテゴリ:英語教育-1
久しぶりに、「タイトルにひかれないで!」という本に出合ったので
勢い余ってamazonにブックレビューを書いてしまった。 まだ、子供に「ムダな英語の勉強」をさせますか? このページに来たあなたは、 とても問題意識の高い方だと思います。 英語ができない人は、学校の成績が上がらない…。 英語ができない人は、難関大学に進学できない…。 英語ができない人は、一流企業どころか就職もおぼつかない…。 そういう時代が、もうすぐそこまで迫っています。 日本人に合った、そして子供に合った 「正しい英語習得法」が必要になります。 「ウザワ式英語習得法」の開発者として 国内だけでなく、海外でも高い評価を得てきました。 もうあなたの子供は英語ができないでは済まされない! 親が抱える漠然とした不安を煽り、 つけ込むのもいいかげにしろ!である 生徒の親御さんに「先生、この本ご存知ですか?」と紹介されて という経緯で、この紹介文を読んでも購入したが、 帯にあった 40年間で1万人のネイティブを輩出した… 英語の天才を育てる… 英会話もバッチリ!… 卒業生の英語習得率100%… 英語の天才って何? 英会話もバッチリ、ってどの程度? 卒業生の英語習得率100%って、みんな同じ習得レベル? バイリンガルを飛び越え?、ネイティブ!!??? 何を言わんや…である。 どんな出版社なのかと、訝しく思い、検索をかけたら …なるほどね。と納得(時間のある方は是非ググってください) 読んだ感想は、楽天ブックスでこの本のレビューを書いている ★二つの方と同じこちら すべての人に同様の成果をもたらす指導法はない、 =どんな指導法でも成果はもたらす つまり、どんな指導法であれ100%良い、悪いというものはなく よい指導法や講師かどうかは、成果が期待以上か以下などで 生徒とその親御さんが判断するもの というのが私の持論であり 「ウザワ式メソッド」についても 私には、体験認知型の指導理念に基づいている私の指導法や考え方とは異なるが 成果の上がる指導法の1つである。としか言えない。 しかし、第二言語習得を専門にしている教授たちの 研究を重ねて構築した指導理論や指導法は 専門書などで学習し、自分の指導にも取り入れているが、 「ウザワ式メソッド」も著者の鵜沢戸久子氏が 海外で高い評価を受けている方とも知らなかった。 又、臨界期仮説を臨界期説とし 「言葉の臨界期は、せいぜい8歳から10歳と言われている」や 自説の正しさを証明するために、 まだ研究途中である脳学的解説を用いていたりと 根拠に乏しい、うすっぺらな印象を与えるのは、とても残念。 著者が40年間生徒たちの習得と真剣に向かい合ってきたことはわかるし 英語講師として全く同じことを感じ、共感できる部分もたくさんある。 しかし、それらは、何も著者や私でなくても、 長年この仕事をしていれば感じることであり、 紹介されている「素晴らしい成果」についても どの講師も試行錯誤の上、自分のメソッドを実践し 同等の成果をあげている 「普通」のことではないかと思うのである。 この本を読んで家庭で「ウザワ式メソッド」を実践している方も おいでのようだが、鵜沢氏がこの本の中で書いている 「子どもの学習への親の係わり」を守って どこまで家庭で習得を達成できるのか、疑問を感じる。 ここに書かれている同等の成果が上げられなくても、 お子さんやご自身を責めないでいただきたいと思う。 どんなに優れた指導法であっても 学習者全員に 同じ習得をもたらすことは、ないのだから。 (この事実を悪用している書が多すぎるのも、問題ですが) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年12月25日 18時43分27秒
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