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夢先生の玉手箱-annex

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カテゴリ:英語教育-1
雪にインフル、感染性胃腸炎、風邪と
長期戦の大学受験に挑戦中の生徒たちにとっては
厳しい状況が続いています。
そんな中、去年センターで国語に失敗し
浪人を決めたT君から、報告メールが届きました。

年子のお兄ちゃんとともに
T君が実教室に通い始めたのは、年少さんの時。
優等生タイプのお兄ちゃんとは異なり
元気一杯伸び伸びタイプ。
幼児教室、ワーク、英語育児などの知育とは無縁の幼児期を過ごし
小学校1年生の時に参加したキャンプでは、
地面に落としたお菓子を拾って食べ
驚く私に、「大丈夫、3秒以内に食べれば大丈夫なんだよ、先生」と
得意げに説明してくれたことや
時折姿を見せる野生の猿を指差し
「あ、Tのお父さんだ~」と嬉しそうに言った笑顔を思い出す。

小学校3年生までは、遊んでいてレッスンに遅れることもしばしば
当然、暗誦の宿題もやったり、やらなかったりだったが
情緒豊かな子どもらしい魅力を持った子どもだった。

そんな彼が暗誦課題を自分からやり始めたのは
3年生もそろそろ終わりという頃
ささいな私の一言が彼の琴線に触れたようで
彼は夢を抱き、その夢を実現させるために
英語が話せるようになりたい、
と強く望むようになった時からである。

高校2年生の終わり
都立のトップグループの1校に通っていた彼は
まだ運動系の部活を続け、予備校にも全く行っていなかった。
高校受験の時も実教室に週1回通ってくるだけで
ほとんど塾に行くことなく高校に合格したのだが、
難関大となれば、そう簡単にはいかない。
大学では何を勉強したいの?と尋ねる私に
「大学はまだ決めてないけれど、
 自分は、英語以外の言語を学んで、
 使えるようになりたいと思っています。
 何語がいいと思いますか?」
と答えた。

いろいろ話し合った結果、彼はロシア語を選択し
東京外大と上智のロシア語を第一志望に。
ところが、彼が部活を引退し、
数学と現国をてこ入れするために予備校に通い出したのが6月と
正味半年ほどの準備では、外大、上智には及ばず
浪人することを決めた。

それから1年、「予備校に通わず、自分でやる」という選択をした彼は、
実教室に週1回通ってくる以外
予備校の夏期講習で志望校対策をした程度で
自分で年間の学習スケジュールを立て、
問題集をコツコツとやり力をつけていった。
そして、1月のセンターを皮切りに、
受験へと突入していった。

さすがに後がない今年は
センター利用で六大学の二校を受験
結果メールによると
センター利用の二校、
私大の第一志望の上智のロシア語を含め
発表があった私立大はすべて合格という結果を出した。
あっぱれ!

T君の話をこれから高校受験に臨む
中学1年生の生徒たちに話すと
生徒たちは、口々に「すご~い」と言いながら
「自分にも可能性がある」という決意を瞳に宿らせた。

今回T君は、夢に向かって努力する能動的な学習が力となり
持って生まれた能力を凌駕することを結果として示し
後に続く実教室の後輩たちにエールを送ってくれたのである。

長年子どもたちの成長と向かい、T君のように後伸びする子
成長とともに伸び悩む子をたくさん目にしてきたことで
その違いは、幼児期の過ごし方にあると感じるようになった。
そして、そこから生まれたのが、
夢玉の森の根幹、森のメソッドである。

決して生まれつき語学に向いているというタイプではないT君だが
すでに高校2年生時には、外国人(ネイティブ)の講師から
英語圏の高校に留学できる英語力があると言われていた。
これから彼は、彼の夢が目標になる為に
trilingual(三か国語話者)を目指して歩き始める。

残りは、東京外大のみ
50名の募集に128名の志願者 倍率は2.6倍

彼の報告メールは
「とりあえず第一志望のロシア語が受かってたので一安心で、
 また外大に向けて頑張りたいと思います。」
と、結ばれていた。

彼が、試験日を無事に迎え、
実力が発揮できることを祈るのみだ。






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最終更新日  2011年02月16日 16時33分38秒



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