|
カテゴリ:子どもとの係わり方
フィンランドメソッドをベースにした取組みを
正式なレッスンとして行い始めて1年がたち 参加している生徒たちから さまざまな効果が見え始めました。 その中の一つが 読解力と表現力の向上に必要なのは 数多く問題を解くことでも、作文を書くことでもなく 共感者だということ。 このレッスンでは、問題集やワークを解かせる ということは行わない。 問題集を1ページもやらなくても 高学年の参加者たちの国語の成績が上がり 作文や感想文がクラスや学校の代表に 選ばれるようになった。 そのことを、不思議がる生徒や親御さんは多いが それは、一緒に学ぶ仲間の「共感」を得ることで 「客観」という視野が備わったからだ。 自分の意見に共感してくれるという実感と自信が 異なった意見を言ったとしても 自分を受け入れてくれている、 という安心感をもたらし 自分の意見と異なった意見に耳に傾け なぜ?と推察し自分の意見に対して 批判的に見るという思考力が 子どもたちの中に育っていった結果 読解力を問うテストで高得点を取ったり 読み手を意識した表現ができるようになったと 考えている。 フィンランドメソッドという指導手法ばかりが先行し フィンランドの教育理念が置き去りにされているように感じるが 「共感する」というマインドを育てなければ せっかくの手法も本来の効果をもたらすことはないだろう。 子どもにとって一番力のある「共感者」は 言うまでもなく親である。 褒めて育てる自信は、脆く 共感が育てる自信は、強い。 と、小学校高学年や思春期に入った生徒たちを見ていて感じる。 物語を味わう日本式の読み聞かせもよいけれど フィンランド式の読み聞かせも取入れて 子どもの言葉に共感する機会を増やし 自信を育んであげて欲しいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年05月19日 09時21分47秒
[子どもとの係わり方] カテゴリの最新記事
|