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テーマ:■南の島の過ごし方■(815)
カテゴリ:フィジー旅行記
眠いです。クルーズは楽しみですが、眠いものは眠いです。
そんな朝7時。日本時間の朝4時。うん、眠い。 やっとこさっとこ準備して、レッツゴー。 ロビーを出ると、さっそく「ビーチカマー?」と聞かれた(らしい)。 彼は、力強く「No!」と答えておりました。Noと言える日本人です。 ビーチカマー島ではなく、サウスシー島に行くのです。 ピックアップされる予定の場所には、ものすごくアフロなフィジアン。 左胸には今回お世話になる「サウスシークルーズ」の文字がキラリ。 彼にそれを伝えるも、生返事。きっと聞いてない・・・。 ちなみにこのアフロのオバサマこそ、 あとあとお世話になるテリーおばちゃんなのでした。 朝7時50分。ビーチカマーのバスが入ってくるのと同時くらいに、 チケットを忘れたことに気づき、慌てる。 部屋まで取りに行っている間がちょっと心細い。うぅ。 あれ、このバスじゃなかったっけ? 白いし(←色だけ?) 慌ててバスを止めちゃった私。 「ゴメンなさい。今、バウチャーを部屋に取りに行ってるんです」 しょうがないなー的雰囲気の運転手さん。 そして、伝えるだけ伝えてほっとした私。 冷静になってバスを眺める。・・・? ビーチカマー? あー。彼が「No」って言ってたのって、そういうこと? うわぁーっ。 「ゴメンなさい。間違えました。どうぞ、行ってくださいーっ」 その直後、サウスシーの白いバスが出現。 アフロのテリーおばちゃんが「キップ」と話しかけてくる。日本語? 訝しむ彼。 「バウチャー見せてだって」。なぜか英訳して伝える私。 見せたら取り上げられた。 「あれ?」と不安げな彼。(←回収しただけですよ) そしてバスに乗り込む。テリーおばちゃんも乗り込む。 「あの人、サウスシーの人だったんだ」 うん。ほっと一息。 バスの中には30人くらいいたけど、日本人は私達だけ。 そして、年代層も40~50代の方が中心みたい。ちびっこは少なめです。 やたらと私に微笑みかけるおばさまが多いのは何故でしょう。 意外とバスに乗るなぁ、と思っていると30分弱でデラナウ港に到着。 次の難関は、チケットの引き換え。 どんどん割り込んでくる外国人にタジタジ。 いや、私達もここでは外国人ですが、完全に気合負けしてます。 「やっぱり日本人は、品が良いんだよ」などと遠吠えつつ、 往復のチケットをいただき、島での識別タグを腕に巻いてもらいました。 「あっちの白い船だよ。待っててね」 はいはい。待ちますよ。って、すでに屋上しか空いてないよ・・・。 日差しが刺さる。麦藁帽子もってくれば良かったなと言う私に、 彼が一言。「税関で引っ掛かりそうじゃない?」 うーむ。ごもっとも。 ちなみに、隣の大きな船はキャプテンクックのクルーズ。 泊まりがけでクルージングを楽しめるみたい。2泊3日とか7泊8日とか。 船の中には、シャワーやレストラン、バーまである動く高級ホテル。 ま、そこまでしなくてもいいかな。でも、いつかは乗ってみたーい。 さて、この船にも日本人は発見できない感じ。(←こだわる) 見回してると、黄色いのを腕に巻いてる人の他に紫とピンクも発見。 この色の違いはなんだろうなー。 それにしても入ったのが遅いせいか、いい場所が埋まってて見えないっ。 なんとかすみっこからビデオを撮ったりしていると、もう島が見える。 早ーい。さすが最も近いリゾート。港から20分! 折よくいい場所が空いたので、記念写真を撮ってみる。ぴーす。 と、スタッフが焦って私達を指さす。 「イエローバンド!? ユーァサウッシー!」 あ、降りるの? 島へは小さいボートに乗り換えて行くみたいでした。 色はコースの違いだったのね。うわぁ、ゴメンなさい。 乗り換えたボートには船でいい場所を取ってた顔もいて、 みんなちゃんと話を聞いているんだなぁと感心。 近づいてきた島は、白い砂に青い海、緑の木々がわさーっと広がっていて 南国のイメージそのもの。こんなところが本当にあったんだ。 作り物みたいな綺麗さです。 上陸して一通りアクティビティ説明を受けたものの、イマイチわからない。 うーむ。 隣で彼も外国人みたいな「オーノー!」のポーズ。 フィジーなまりの英語でしかも早口なんだもん。 隣の韓国人っぽいカップルも首を傾げてる。仲間だ、仲間。 えへって笑いかけてみた。 男の人はちょっと小さな松田勇作って感じだ。 「小松田勇作」って呼ばせてもらおう。うん。 そして解散。 まずはバーへ行って、ドリンクをもらう。 島にいる間はアルコールも含めてすべてフリードリンクなのです。 当初の目的のシュノーケリングセットを借りる。 日本で言うところのビーチパラソルの下に場所を確保して、 いざ海へ・・・っと思ったところで、太鼓の音がポコポコポコポコ。 「シュトーキッターィ、シュトーキッターィ」 ボートのテリーおばちゃんが全力で叫んでます。 でも、意味がわかりません。 「ストーキング? なんだろうね」 「ついてくのかなぁ? なんだろうね」 島に来るときみたいに、また置いてかれたら悲しいです。 でも、早く海へ入りたいです。行かなきゃダメかなぁ。 そこへ、さっきの韓国人の「小松田」さん登場。 「シュノーケリング」と言って指差します。 どうやら、シュノーケリングツアーのようです。 魚が素敵なポイントにボートへ行くようです(意訳。むしろ予想) ねぇ、行こうよ。楽しそうだし、行こうよ。 「ジャンプ、ジャンプ!」 ボートの上で、ほとんど最後まで躊躇してたんだけど、 テリーおばちゃんが背中を押す。 えっ、えっ、えっ、飛ぶの? ホント? うわぁーっ 普通にボートの座席から、フィンとマスクをつけてジャンプ。 ガボッ、ゴボッ。うわぁーーーっ、ムリ。足つかないし。 ムリ、ムリ、ムリだってば。あれ、マスクない、ないよーっ。 手足をバタバタさせる私の横を、マスクがすぅーっと沈んでく。 「何やってるの。拾って、拾って」 彼が言うけど、いや、ムリだって。あー。マスクがぁ。 ってか、私がムリ。足がつかないの、怖い。やだーーっ。 とりあえず、ボートのへりにつかまって、ぶらーんと漂う。ふぅ。 ぶらーん。ぶらーん。・・・ぶらーん。 どうしよ、私、ちょっとドキドキしてきましたよ。 ちょっと怖い。いや、だいぶ怖い。パニック起こしそう。 「・・・ねぇ、ごめん、ムリ。ひとりで遊んでて」 「え、ウソ。もう?」彼の言葉がチクリと刺さる。 私だって、もっと遊んでたいけど、ちょっとムリだもん。 そんなふうに言わないで。 海中に沈んでいったマスクを拾ってきてくれたフィジアンが 「アーユ、オーケー?」と手渡してくれる。 「ノー、アイムノット。プリーズヘルプミー」 船に戻ることにした。 テリーおばちゃんは、くりっとした目をさらにまんまるくして、 「あんたどうしたの、怖いの?」と聞いてくるから、(多分ね) 同じ言葉で、「怖いもん。私、船にいるもん」と駄々をこねる。 背後で、70歳くらいのおばぁさまがボートからポチャン。 うぅ。でも怖いもん。 気づけば、小松田さんの彼女さんもボートに残ってた。 泳げないのかな? うーむ。 そんな彼女は、ライフジャケットをみつけ、 「いいもの見つけた」という雰囲気で、スタッフのところへ。 ありゃー、そうくるんだ。ライフジャケットつけて、ポチャン。 「あんたもあれつけたら?」というテリーおばちゃん。 「いいの。私は魚にえさをあげるの」と食パンをつかむ私。 さすがのテリーおばちゃんもあきらめたらしい。 こっちおいでと、餌付けを教えてくれる。 鯉にえさをあげるようにパンをちぎって投げる私に、 「魚が逃げちまうよ。スローリィ、スローリィ」とたしなめる。 スローリィ、スローリィね。 テリーおばちゃんの真似をして、水の中でパンを崩すようにすると 5cmくらいの魚がわさーっと集まってきた。おぉー。かわいいじゃん。 ほらっ、ほらっ。 わさーっ、わさーっ。 ふっふーん。ちょっと得意げな顔をしてたら、 「カメラ、カメラ。撮ったげる」小声のテリーおばちゃん。 わーい。カメラを持ってきていて良かった。 水で壊れても、モノより思い出。 ついでに彼も写真に残そうっと。 餌付けを始めた彼に、 今度は私が「スローリィ、スローリィ」。テリーおばちゃんが笑う。 私がだいぶ落ち着いてきたのを見て取ったのか、 さっき救出してくれたスタッフが、ライフジャケットを差し出す。 「あんたも行ったらいいじゃない」と、テリーおばちゃん。 うーむ。 ・・・うん。行ってみる。 ライフジャケット装着。ほほぉ。 「ゴーッ、ゴーッ」 え、フィンもマスクもないよ。ノープロブレムって、問題ありだよー。 ポチャン。 あらま、意外と平気。ふっふーん。 すぅーぃ、すぅーぃ。ぷかーぁ。すぅーぃ、すぅーぃ。 あぁ、マスク? ありがとう。よいしょっと装着。 うっわーぁ。なんだぁ? 水族館の熱帯魚のコーナーみたい。 ほんとにこんな魚が普通にいるんだぁ。ウソじゃないんだ。 青いのがサンゴの合間をすぃすぃ。黄色いのは無駄にひらひらしているし。 うわーぁ、うわーぁ。すごーい。 ひたすら叫んでる私にテリーおばちゃんが、得意げに笑う。 うん、これなら、来たゲスト全員に見せたいのもわかる気がする。 いいねー、楽しいねぇ。 すぅーぃ、すぅーぃ。 うごっ。足引っ張られた。うぅーっ 「シャーク、シャーク」って、きゃー! ・・・いないじゃん。うぅーっ フィジアンに遊ばれてる気がするのは私だけですか? っていうか、遊ばれてるの自体、私だけですか? うぅーっ まぁ、あとはおばさま、おじさまですし。ちびっこが珍しかったのでしょう。 というところで、「ボーディンターィ、ボーディンターィ」 えーっ、もう終わり? まだ潜り足りなーい。(←後から潜ったから。いや浮いてたけど) うぉっと。 最後の最後まで、テリーおばちゃんに船から落とされそうになった私でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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