好転・7
ワシは今の仕事(ライフワーク)に出会った。数年間は現実社会とのズレの調整に手間取った。何しろそれまでの商売(店)をたたんだ。本妻一人と子供二人がいた。現実社会は収入が無いと暮らし難いのだ。ワシは自分の道と出会ったから幸せだった。だから商売は辞めた。ボランティアも辞めた。我がままの生き方を選んだのだ。我がままの道は幸せなのだ。だが現実社会は窮屈だった。メシを食うには金が必要だった。生活する為の仕事(商売)をせっかく辞めたのだ。我がままの道が見つかったのだ。もう、道を歩き始めてしまったのだ。今更生活の為の仕事には戻れなかった。知ってしまったら、戻れない。ワシの生きる道(ライフワーク)しか歩きたくない。我がままの道はワガママなのだ。