「桜・7」
桜の花は桜の生命ではない。花は一時の外観だ。だから、あっさり脱ぐ事ができる。ここを勘違いしている。「○○の為、桜の如くいさぎよく散ろう」戦争時、為政者は平気で誤魔化す。いつでも守るのは権威であり、弱者ではない。桜の花は、単なる服だ。人に例えるなら、社会的評価の部分だ。桜は服(外観)にこだわらない。一度咲けば、それでいい。あっさり脱げる。他に見せて誇る必要もない。「桜のように」などという人は、自分の服をぬごうとしない。他人には煽動しても、自分の立場を捨てようとはしない。政治家や軍人達・・・未練たらしく、自分の既得権にしがみつく。桜はいさぎよいのではない。自由なのだ。