「迷説幸福論・128」
幸の項(こうのこう)幸は目的だと思っていた。しかも、最終目的地かと思っていた。天国とカブっていると思っていた。方向探知機、方向指示器とは思わなかったなぁ。この世では、ある意味、あやうい生命だ。肉体が故障や壊れると、生命は危機になる。そうならないように歩く方向がある。それが、大きく広い意味での「健康」だ。それにより、生命は全うできる。だが、大きすぎて方向がわからなくなる。それぞれが、勝手な健康を主張する。その為に、誰でも判断できる仕組みが肉体に付いている。自分で判断できる仕組み。それが、幸だ。