「虚心・42」
今回の大地震で、私への心配メール等ありがとうございます。当群馬県北部みなかみ町は大きな被害はありません。一つの行い、一言でも大きな被害に遭われた地域の皆様、関係者の皆様にそれぞれが、自分なりの温かい意識と行動を切にお願い致します。義援金、物資、人力、もし、それらが何も出来なくても温かい言葉と温かい想いも大きな支援になります。(私は私の専門分野で。娘は学校で。本妻は職場で。複数の愛人達は・・・)人であれ地域であれ、活力は生命力の活性です。一人一人の個性ある活動が全体の活性になると思われます。義援金箱に寄付する形は他の人と同じでも、自分の決断なら個性なのです。「虚心・42」ワシは長い間、弥七と同じ意見だった。どんな人も間違え、勘違いする。だが、人の世が勘違いで成り立っているとは思えなかった。多くの人が集まれば、勘違いは修復されていると思っていた。勘違いで成り立つというのは、いいすぎだろうと。だが、今は小兵衛の言う事がうなずける。本当にそうだと気づいた。受け入れ難い事実だったが、そうなのだ。人の世は勘違いで成り立っている。それに気づくと、人の世はもっとマシになる。人の世が勘違いで成り立つと指摘する人は少ない。社会的に知識者といわれる人は、ほとんど口にしない。心の仕組みに気づけば、当たり前なのだが。我々の世の中は、お互いの勘違いの上で成り立っている。その事を自覚すると、少なくても殺し合いや戦争は無くなる。正しさを主張するのは危ういと知ると、相手を理解しようとする。